『7割経済』における株式投資のイメージを持つ

半年程度での収束は望めない公算大

米ジョンズ・ホプキンス大の集計によると、日本時間28日時点で、新型コロナウイルスの世界累計感染者は1000万1527人になったとのことだ。感染者が最も多いのはアメリカで250万人超、死者12万5000人余り。さらに、米南部・西部の経済活動を早期に再開した州での感染再拡大が顕著になっており、一日の新規感染者数が数千人に上っている。また、世界で2番目に感染者が多いブラジルでは感染者は累計で130万人を超え、死者も5万7000人に上っているとのことだ。この様子を冷静に判断すると…新型コロナウイルスの脅威は全く収まっていないと言わざるを得ない。もちろん国や地域によって大きな差があり、たとえば日本ではもっとも注目される東京都の日々の新規感染者は50名前後で推移しており一時期より微増傾向にはある。それでもアメリカやブラジルの様子と比べるとケタが2つ違うのだ。よく「感染第一波」や「第二波」のように語られることがあるが、そのような区別はそれほど意味をなさないだろう。新型コロナウイルスはすぐ隣に存在し続けているのだから。

日経平均は3月19日の安値16552円83銭から急反発を見せた。各国の中央銀行による金融緩和、各国政府による様々な施策による金融危機回避、さらには「(人為的な)経済活動制限による落ち込みは(コロナ禍が収束すれば)早期回復可能」という楽観的な見方があったように感じる。企業業績にしても今期は見通しが出せないくらい混乱し、大きく落ち込むものの、来期は劇的な回復となる、と考えられていたように思える。ただ、ここにきて「なかなか収束しない様相」が明らかになってきている。一応、再開された経済活動にしても、完全回復は難しいと考えられてくるだろう。せいぜい7割くらいの回復、「7割経済」というものが強く認識されてくるだろう。


コロナ追い風銘柄をおさらいする

強烈なリターンリバーサル相場を背景に買われていた多くの銘柄も選別をされる可能性がある。つまり、直近高値が精一杯となる銘柄と、押し目を形成しながらも一段高となる銘柄に大きく分かれるということだ。物色のホコ先が拡がるわけではないので、リターンリバーサル相場に乗れなかった銘柄はさらに厳しい状況が到来するかもしれない。

ここからはやはり「コロナ追い風銘柄」にフォーカスしていくべきだろう。3月安値以降ここまでの個別銘柄の動きが参考になる。「7割経済」といっても、すべてが7割回復に留まるわけではなく、追い風が吹く業種は15割にも、20割にもなるだろう。例えば「ドラッグストア」、「食品スーパー」、「衛生用品メーカー」、「通販(設備投資)」、「半導体(設備投資)」など。これらから選別しておきたい。

コスモス薬品(3349) 九州地盤のドラッグストア

神戸物産(3038) 食品中心の「業務スーパー」運営

ユニ・チャーム(8113) 衛生用品国内トップ企業

ダイフク(6383)  保管・搬送システム世界首位級企業

東京エレクトロン(8035)  半導体製造装置世界第3位企業


(株式ジャーナリスト 天海源一郎)

※本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。