かのうちあやこの「東京おもちゃショー2019」レポート

今年も東京ビッグサイトで開催されている「東京おもちゃショー」に行ってきた。国内最大規模の玩具の展示会で、6月13・14日が関係者向け、15・16日は一般公開で子供たちが実際に遊べるコーナーなども設けられる。

今回私が気になっていたのは「サプライズトイ」。米国で大ヒットしたということで昨年の展示会で紹介されていた、開けてみるまで中身がわからないところが楽しいという「サプライズトイ」だが、正直日本ではどうかな~と思っていた。いかにもアメリカっぽいポップな色使い。80年代に話題になったキャベツ人形のような、ちょっとコワイというか気持ち悪い姿。それが「おもちゃ大賞~前年度・ヒットセールス賞」にふたつも入っていたのだ。

ひとつはセガトイズの「WHO are YOU?」。大きな目のついた毛玉(やっぱりちょっとコワイ)を洗うと動物のぬいぐるみに変身する。その動物が猫なのか犬なのかウサギなのかは洗ってみるまでわからない。子供たちにとっては、自分の手で誕生させるところに楽しさや、オリジナル感があるのだそう。名前も自分でつけてペットのようにかわいがる。「HELP ME!」と叫ぶ毛玉たちを救う動画は総再生回数1,000万回を突破したそうだ。今回はひとつの毛玉から、親のぬいぐるみだけでなく、子どものぬいぐるみも出てくるパワーアップ版が紹介された。

もうひとつの受賞作はタカラトミーの「L.O.Lサプライズ!」だ。中身の見えないポップな絵柄の筒状のパッケージをめくっていくと、少しづつアイテムが現れる。中の本体がどんな人形なのかヒントになるうまい仕組みだ。手間をかけてわくわくしながら取り出すためにより愛着がわくのだろう。新作は髪の毛がリアルヘアになりアレンジが楽しめる。小物や衣装を取り換えることもできる。このへんは昔ながらの女の子の好きな遊びだ。種類豊富でコレクションしたくなる。また、フォトジェニックドールとうたうだけあって、SNS映えを狙う小物なども用意されている。タカラトミーからは「ブルーミーポット」という水を与えるとドールが「発芽」するライズトイも7月に発売される。

中身がわからない驚きがあること、その一度の驚きだけではなく、コレクション性や自分だけのものという愛着が人気を呼んだ秘密のようだ。実は大人にも受け入れられているという「サプライズトイ」。今後も新たなラインナップを生みそうだ。

他に今回会場で気になったのは最近流行のプログラミング教育ものだが、バンダイのその名も「ジオニックテクニクス」はその進化形といってよいだろう。ジオニック社(ガンダムの登場する企業名)のMS(モビルスーツ)開発を体感しながら、ロボティクスの基礎やプログラミングを学べるSTEM学習コースで、対象は中学生以上となっている。キットを組み立て、完成した「ザク」を専用アプリでプログラミングして動かす、骨太な内容だ。今年10月から受講予約が開始される。

いつもながら楽しい取材だったが、やや人出が少なかったような気がする。おもちゃショーが大いに盛り上がるような平和な世界だとよいのだが。


(フリーアナウンサー/証券アナリスト かのうちあやこ)

※本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。