かのうちあやこの「第29回 国際文具・紙製品展 ISOT」レポート

 7月4日から6日まで東京ビッグサイトで開かれた「国際文具・紙製品展」に行ってきた。このところのハイテク系の展示会と違い、展示会の雰囲気も少しやわらか。私も気楽に、趣味と兼ねたような取材となった。

 文房具は成熟したマーケットと言われて久しいが、意外とヒット商品があり、株価も反応したりする。三菱鉛筆(7976)の「ジェットストリーム」、パイロット(7846)の「フリクションボール」などが記憶に新しい。

 上場企業では、いつも新しいものに挑戦しているキングジム(7962)のブースが楽しい。女子に大人気となったマスキングテープ。キングジムからも、あらかじめ使いやすい長さに切られたマスキングテープ「KITTA」が出ていて、16年6月に発売されてから、累計販売冊数が50万冊を突破したヒット商品になっている。私もついつい買い集めて数十本持っているが、1本使い切るのはなかなか大変。じゃあ買わなきゃいいのだが、目新しいものがあったり、季節商品はどうしても欲しくなってしまう。そこで新しい使い方を提案してくれたのが「ぬり絵ができるマスキングテープ マスリエ」。黒い枠に沿ってカッターで切り取るとステンドグラス調の絵ができあがるのだ。専用のカッターやカッティングマットのついたセットでも販売。これは可愛い!

 会社の机が整理しやすくなる「デスクポケット」は、机の引き出しにかけたり持ち歩いたりができて、オフィスの中での移動にも便利。PCの上にちょっとしたスペースが作れる台が担当者さんの一押しだった。

 今回会場で人だかりができていた小さなブースでは、肌に貼って直接書けるメモシールを出展していた。コスモテックという、もともと液晶など電子機器向けに粘着テープ、保護フィルムなどを開発・製造されている会社で、その技術を活かしてこの肌メモシールを作られたそうだ。看護師さんがよく手にメモしているのを見たところから開発されたそうだが、メモ帳を持ち歩けない場合、職業は他にも多々ありそうだ。通常使用なら1週間以上の耐久性があり、お風呂に入っても大丈夫。しかも簡単にはがせるという優れものだった。

 毎年大きなブースを出しているデザインフィルにはその場で買いたくなるモノが満載だ。ミドリ、トラベラーズカンパニーなどのブランドで知られる同社だが、今年は「日記」にフォーカスしている。今こそ手書きで文字を書くことの良さを再認識したいという面と、でもデジタルの検索性も活かしたいということで、「日記のもくじ」というアプリも出している。紙の手触りの良さ、何年間かの同じ日を同じページに書く連用日記などの工夫でアピールしたい考え。祝儀袋も色合いなどで新鮮味を出している。その祝儀袋をいれる袱紗がけっこう売れているそうだ。意外だった。

 会場には海外のバイヤーらしき方も大勢見受けられた。紙製品、小さなアイデア文具などもクールジャパンのひとつだろう。私にとっては潤いの友でもある。お仕事の机に、お台所に、バッグの中に、ステキな文具をおひとついかが。

(フリーアナウンサー/証券アナリスト かのうち あやこ)

※本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。