かのうちあやこの「第4回猛暑対策展」レポート

 7月18日から20日まで東京ビッグサイトで開かれた第4回猛暑対策展を見てきた。

 猛暑対策関連ビジネスの活性化を目的とした専門展示会で、製造業(工場)、建設・住宅・建築、物流業(倉庫)、小売・商社、イベント・レジャー、集客・商業施設、警備業、オフィス等の「暑熱対策」「熱中症対策」「汗・ニオイ対策」「紫外線対策」が必要な人々が集まった。

 上場企業の出展がほとんどないので通常なら行かない展示会だ。同時開催の生産システム見える化展 第1回 工場内物流自動化展か人手不足対策展2018の方に行こうか迷ったのだが、あまりの猛暑に足がこちらに向いてしまった。

 さて、広いビッグサイトの一角、猛暑展会場に着くと、大きなファンが回ってびゅんびゅん風が吹いていたりして、ここだけちょっと涼しい。

 さらに温度が下がった気がする「クールミストLine®」のブースが大人気だった。ミストが数本のノズルから吹き出しており、「濡れない!」とのうたい文句にみな手を差し出している。エアーと少量の水を使用し気化熱で40℃の空間を26℃まで冷却できるそうだ。確かに手は濡れない。商品も機械も濡れず、金属もさびないのが利点だという。ローコストで設置が出来、加湿器・帯電防止にも使える。金属加工所(JFE他)やクリーニング工場などで導入されているが、この暑さで1日100件の問い合わせが来ているという。

 似たものに、霧のいけうちの「セミドライフォグ 冷房製品」があった。工場内の温度を3度から5度下げることができるそうで、こちらも濡れないことが重要だという。非常に霧が細かいためにすぐに気化し濡れることがない。鉄を錆びさせることがなく、粉じん対策にもなる。小売店の軒先などに設置することもでき、イベント会場などの利用も増えている。エアコンと比較し約1/40の電力消費量で稼働、水道費を加えても約1/10と省エネ性にも優れている。東京五輪に向け、東京都が補助金を出していることも追い風。「10年前からやってるけど、今年は梅雨明けが早くて問い合わせは最多です」とのことだった。

 個人で自衛しなければならないので、と真剣に相談されている方がいらっしゃったのは、株式会社リベルタのブース。ここでは「フリーズテック」というインナーやアームカバーなどを紹介していた。よく見ると雪の結晶模様が一面にプリントされているのだが、この部分にキシリトールとエリスリトールが含有されている。特殊プリントで処理した繊維が汗を吸収すると、その吸熱特性により繊維自体の温度が下がる。風が吹けばさらに温度が下がる。体験させていただいたが、汗の代わりに霧吹きで水をかけてもらったら思い切りひんやりし、そのまま腕を大きく振って歩いたら、涼しいというより冷たいくらいだった。もとはライダー向けに開発された商品だそうで、半袖インナーシャツで4,500円とお手頃だ。

 床に置くだけの「バケツ型クーラー」や、服の中に小型ファンが仕込んであるもの、汗をかいたヘルメットを洗う機械などおもしろい展示がたくさんあり、この暑さになんとか対抗しようという人々の熱意を感じた。展示企業からは被災地にも送りますとの声も聞かれた。また、見に来ている方の中に本当に困っている工場の方、作業員さんなどがいらして、よい対策が見つかって解決できればいいなあと思った。

(フリーアナウンサー/証券アナリスト かのうちあやこ)

※本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。