かのうちあやこの「CES2018」のココがポイント

 例年年明け早々に、米国ラスベガスで世界最大のコンシューマー・エレクトロニクス関連の見本市「CES」が開かれる。かつて「家電見本市」と言われていたが、今ではテクノロジーの展示会、自動車も参加が多いというのはCEATEC JAPAN と同様である。今年は1月9日から開催されたが(~12日)、例年以上に日本でも報道が多い気がする。ホンダのコミュニケーションロボットはテレビで何度目にしただろう。国内では展示会のないシーズンだということもあるかもしれないが、それだけテクノロジーの変革期なのだろうと思う。自分が実際に目にしたものでなくて申し訳ないが、今回は話題となっていたものから潮流を探ってみたい。

 この展示会も基調講演のテーマはその年を象徴するようなものになるとして関心が高い。インテルのクルザニッチCEOは自動運転関連の講演を行ったそうだ。傘下のMobileyeとSAIC(上海汽車)と提携し、中国で自動運転車両を開発予定。BMW、日産などの車両データを使って自動運転向けの高解像度地図をつくることや、フェラーリとはレーストラックのデータにIntelのAI技術を使用するなどパートナーシップを発表している。米NVIDIAでは創業者兼CEOのジェンスン・フアン氏がプレス・カンファレンスを行い、最新の自動車テクノロジーを紹介したようだ。こちらは動画が公開されている(英語)。

 CTA(全米民生技術協会)の基調講演は「5Gモバイルイノベーション」。高速で大容量のデータ通信を遅延なく行える「5G」は、自動運転に欠かせない技術だ。

 どうも自動車に関連するものが目立つ気がする。出展した自動車メーカーはどうか。

 トヨタは豊田章男社長自らが登壇しモビリティサービス専用EV『e-Palette Concept(eパレットコンセプト)』を発表した。昨年秋の東京モーターショーのカンファレンスがディディエ・ルロワ副社長だったことを考えると、今回特に力が入っているのだろうか。このEVは、移動、物流、物販での利用を目的とするが、モビリティサービスパートナーとして、米アマゾンなどと組んだ。自動運転のソフトウェアを載せるハードウェアとしての車というイメージを受けた。

 ホンダはスタートアップ企業との協業成果を発表。運転するときにハンドルから手を離さずにジェスチャーでの操作を行える技術は、手の動きを3Dデータとして認識することで可能になった。他、AR(拡張現実)を自動車向けに応用して、ゴーグルなしでナビゲーション情報を表示する技術など5つが発表された。

 初出展のアイシン精機とアイシン・エイ・ダブリュは、「コネクテッド」に関する技術や開発品を体感できるブースだったという。位置情報から前方にカーブがあるとわかれば、横Gに備えるといったものらしい。

 アルプス電気は、静電方式による入力デバイスを提案。ジェスチャー/タッチによる運転席周辺の入力操作が可能になるという。

 他にも細かくプレスリリースを探すとおもしろそうな発表がたくさん出ているようだ。

 次に注目されるのは1月14日から21日に開催される「デトロイトモーターショー2018」で、併設展「Automobili-D」自動運転・コネクテッドカー・モビリティーサービスなどの最新技術が公開されている。さらに1月17~19日には国内でもクルマの先端技術展「第10回 オートモーティブ ワールド」が開催される。併設の「EV JAPAN 2018」ではモータ・インバータ、二次電池、充電に関する最新技術が紹介される。

 今年の投資テーマとして挙げられている「EV」「自動運転」「次世代電池」などに関わる情報が早速出てきそうで楽しみだ。

(フリーアナウンサー/証券アナリスト かのうち あやこ)

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