イーサリアムの価格が分かればビットコインの価格が分かるって本当!?

かねてから暗号資産(仮想通貨)を原資産としたレバレッジトラッカーを使ったロングショート戦略を何度かご紹介してきました。

具体的に言うと、ビットコインとイーサリアムの過去の価格を基に、統計学で良く使う回帰分析という手法を使い、両者の間に存在する統計学上、有意な関係式を導き出し、その式を基にロングショート戦略を行っていく方法です。

前回のコラムから大分時間が経過してしまったことや、前回は日次データを使っていましたが、もっと長いスパンでの関係性を検証してみたいということから、今回は改めて月次データを使って、ビットコインとイーサリアムの関係性を検証してみようと思います。


両者の関係性は?

まず初めに下の図1をご覧ください。 こちらは、2018年11月~2022年2月までの40カ月の月次の価格データを基に、両者の関係性をグラフにしたものになります。

両者の間に強い相関関係があることが、まずは見た目で分かるかと思います。 しかし単に見た目だけで相関性を議論していてはいけませんので、統計学でよく使う回帰分析という手法を使い、両者の間に存在する関数式を導き出してみたいと思います。


回帰分析の結果は?

下の図は2018年11月~2022年2月までの40カ月の月次の価格データを使用して、ビットコインとイーサリアムの価格の間に存在する関係性を回帰分析した結果になります。

相関関係の強さを表す尺度となる相関係数はというと、0.93 でした。

肝心の回帰式(両者の価格の関係性を表した関数式)はというと、以下の通りです。

ビットコイン(USD)の予測値7,395(USD)12.86 × イーサリアム(USD)

回帰分析の適合度を示す決定係数ですが、0.86 でした。

その数値自体に絶対的な基準はありませんが、一般的には0.5以上であれば、適合度が高いとされています。それを踏まえると、十分説明力のある回帰分析だと言えます。


どうやってこの式を使うの?

2/21現在、ビットコインの価格が約$39,000、イーサリアムの価格が約$2,730で取引されています。

ここで上記の回帰式の右辺に、イーサリアムの$2,730という値を入れてビットコインの予測値を計算してみると、$42,502.8と計算されます。

統計学的には$ 42,502.8 が理論値であるにもかかわらず、$39,000で取引されているわけですから、ビットコインが市場では過小評価されているということになります。

そこで、ビットコインを買って、イーサリアムを売るというロングショートポジションをとります。

その後、もし理論通りにビットコインとイーサリアムの関係性が収斂していくことになれば、ビットコインやイーサリアムの価格が上がろうが、下がろうが、利益を稼ぐことができます。

今後のシミュレーションの意味で、下の表にイーサリアムの価格とその値から導き出されるビットコインの予測値をまとめました。 一番右の列にある「足元の価格からの騰落率」は、足元のビットコイン価格である約$ 39,000 からの騰落率を表しています。

こちらの表を参考にしていただき、市場でのビットコインの価格が各予測値より安くなった時はビットコインを買い、イーサリアムを売る、もし予測値よりも高くなった時はビットコインを売り、イーサリアムを買うと良いです。

そしてその際、ぜひ利用していただきたいのが弊社の提供するレバレッジトラッカーになります。 ビットコイン、イーサリアムどちらにも、プラス型とマイナス型のレバレッジトラッカーがありますので、買いポジションを作りたい時はプラス型を、売りポジションを作りたい時はマイナス型を買うと、容易にロングショート戦略がとれますので、一度お試しください。

(カイカ証券)

※本稿は筆者の個人的な見解であり、カイカ証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。