オプションの値段は確率で決まる!?

第2回も読んでいただき有難うございます!

第1回では、オプションってそもそも何なのか?というお話をしました。
少しおさらいをしますと、オプションとは、私たちの普段の生活で馴染みのある生命保険や損害保険と同じだということでしたね?
あらかじめ決められたイベントが起これば、オプションを買った人は、売った人からお金が貰えるというものでした。

では第2回では、その保険料であるオプションの値段って、そもそもどうやって決まるのか?ということについてお話したいと思います。

オプションの値段ってどうやって決まるの?

保険会社が、新しい保険商品を販売する際に、どうやって保険料を決めるのか?皆さんは御存知ですか?保険会社には、保険数理士(アクチュアリー)と呼ばれる専門資格を持った方々が在籍しており、彼らが商品の保険料を算定しているんです。

それでは、彼らはどうやって保険料を計算しているのか?彼らの仕事道具は何なのか?
それは、膨大な種類の“確率”のデータなんです。
“平均寿命”や“平均余命”などもそうですし、“ゴールド免許の人が事故を起こす確率”、これなんかもそうですよね。
そして、そういったデータを基に、イベントが将来起きてしまう確率を計算し、期待値を計算する。(数学の授業で習いましたよね・・・?笑)
その期待値こそが、保険料なわけです。(実際は、そこに保険会社の利益が上乗せされていますが・・・)

オプションも同じなんです。

日経平均のオプションで話しますと、

ある満期日の時点で、あらかじめ決められた価格を上回るかどうか?または、どのくらい上回るのか?

これを、確率論的に計算したのが、市場で今付いているオプション価格なんです。

それじゃあ、その確率を計算する時に、必要となってくる要因は一体何でしょう?

日経平均のオプションなわけですから、まずは「今、日経平均はいくらなのか?」は必要ですよね。
これは、一般的には「原資産価格」と呼ばれていて、1つ目の要因になります。

次は何でしょう?先ほどの下線を引いた箇所を振り返ってみてください。
“あらかじめ決められた価格”とありますよね?
これは、「権利行使価格」と呼ばれているもので、2つ目の要因になります。

他にはどうでしょうか?まだ下線部分にキーワードが残ってますよね?
“ある満期日”とありますね。これが、3つ目の要因の「満期日」になります。

もう他にはないでしょうか?
例えば、日経平均が毎日大きく動いている時と、ほとんど動かない時とでは保険料の値段は同じでしょうか?直感的な理解で大丈夫なんですが、大きく動いている時の方が、イベントが起こる可能性が高くなるとは思いませんか?
これは、「変動率(ボラティリティ)」と呼ばれているもので、4つ目の要因になります。

以上の4つがオプション価格を動かす主な要因だと思ってください。A

第2回は以上となります。

第3回では、今回説明した4つの要因が具体的にどのようにオプション価格に影響してくるのか?を解説したいと思います。ぜひ第3回もお楽しみに!


(eワラント証券 トレーディング部ヴァイスプレジデント 吉野 真太郎)

※A 実際には、配当、金利、貸株・借株料など他の要因もありますが、主な要因はこの4つとなります。

* 本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。