オプションを知らないというオプションはないでしょ!?

オプションって何なの?eワラントって何だよ?
専門書読んでみたけど、「買う権利・売る権利」って何?
「買う権利」を買うとか売るとか、意味わかんないですけど・・・

こんな声を良く耳にします。
当然です。私もそうでした。今でこそオプションのトレーダーをやっていますが、最初は全く意味が分かりませんでした。しかし今はそれを専門としてやっています(笑)。

そしてオプションという商品を生んでくれた先人達に感謝しています。ですので、是非とも皆さんにもオプションという商品を理解して、実際に使って頂きたいと思い、このような連載を始めようと思った次第です。

当連載は、だらだらと長く、読んでるだけで疲れるようなものにはしません。順を追って単純明快に書きますので、最後までお付き合いいただければと思います。

オプションは保険と同じようなもの?

オプションと聞けば、専門家しか利用しない難しい金融商品のように思えるかもしれません。
しかし、なんのこっちゃない。皆さんに馴染みのある生命保険や自動車保険と同じ概念なんです。

つまり、「あらかじめ決められたイベントが起これば、支払いが発生する」ということなんですね。

生命保険では“死亡”というのがイベントですし、自動車保険では“自動車事故”というのがイベントとなります。そしてイベントが起これば、その保険を買っていた人が、保険を売った人から支払いを受けます

オプションも同じです。イベントが起これば、オプションを買った人が、売った人からお金を貰える。ただ、それだけなんです。ではオプションでいうところのイベントとは一体なんでしょうか?

日経平均株価を事例として取り上げてみると、

  1. 日経平均株価が、○○,○○○円を超える。
  2. 日経平均株価が、○○,○○○円を下回る。

といったものが一番良く知られてますね。

しかし、一般的な保険とは少し違う所があるんです。
それは満期日時点でイベントが起こっているかどうかが判定されるということなんです。※A

通常の保険だと、契約開始日から満期日までの期間であれば、いつの時点でイベントが発生しようが、お金が支払われますよね?

でもオプションの場合は違うんです。満期日時点で判定されちゃうんです。

だとしたら、買った人はめちゃくちゃ不利じゃないか!?
そう思われた方は、きっと多いはずです。
だって、オプションを買った日から満期日までの途中で、イベントが発生してもダメなんでしょう?

安心してください。その時は、途中で保険を解約しちゃえばいいんです。
通常の保険だと、途中解約って書類のやり取りの煩わしさであったり金銭的コストがかかったりと、色々面倒ですよね?

でもオプションは簡単です。市場で売っちゃえばいいんです。
イベントが起きてない時に契約した保険ですから、イベントが起きた後であれば、契約した時の保険料(オプション価格)よりも高く売れると思いませんか?※B
皆さんも取引したくなってきましたよね?(笑)

第1回は以上となります。
第2回では、保険料(オプション価格)の決まる仕組みについてもう少し詳しく解説していきたいと思ってますので、ぜひ第2回もお楽しみに!


(eワラント証券 トレーディング部ヴァイスプレジデント 吉野 真太郎)

* 本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。

※A ヨーロピアンオプションのみの前提です。アメリカンオプションは前提とはしておりません。
※B 説明を分かりやすくするために、時間的価値の減価・ボラティリティや金利・配当の変化などは考慮していません。従ってイベントが起こったからといっても、それらの要因次第では確実に利益が得られるとは限りません。