オプション価格への影響は?~要因別分解~

第3回も読んでいただき有難うございます!

第2では、オプション価格は「権利行使価格(以下、ストライク)を満期時点でどれくらい上回る(または下回る)かどうか」を計算した期待値だということをお話ししました。
そして、その期待値を左右する要因として主なものを4つ挙げました。

  1. ①原資産価格
  2. ②ストライク
  3. ③満期日(残存日数)
  4. ④ボラティリティ

の4つでしたよね?

第3回では、これらの要因がオプション価格にどう影響してくるのかをまとめたいと思います。

原資産価格

原資産価格がオプション価格に影響を与えるのは、容易に理解できると思います。
ここで大事なのは、コールとプットで影響の方向が逆になるということです。
コールの場合は、原資産価格が高いほどオプション価格にはプラスの影響をもたらしますし、プットの場合は、安いほどマイナスの影響をもたらします。

ストライク

ストライクの影響は、原資産と逆になると覚えておけば大丈夫です。
コールの場合は、ストライクが高いほどオプション価格にはマイナスの影響をもたらしますし、プットの場合は、高いほどプラスの影響をもたらします。

残存日数

残存日数が長ければ長いほど、コール/プットに限らずオプション価格は高くなります。
満期日というのはゲーム終了の日ですから、それまでの期間が長いほどストライクを上回る可能性がまだ残されているとも判断できるからです。

ボラティリティ

ボラティリティが高ければ高いほど、コール/プットに限らずオプション価格も高くなります。
上下に動く度合いがボラティリティですから、ボラティリティが高いほどストライクを上回る可能性・下回る可能性が高くなるためです。

以上をまとめると?

今までの説明をまとめた結果が以下の通りです。

この表だけ頭に入れておけば、もうあなたもオプション検定1級レベルといっても良いかと思います。(実際には、そのような検定は存在しませんが・・・)

第3回は以上となります。
第4回では、どういう市場環境の時にオプションを取引するのが有効かを考えたいと思います。第4回もお楽しみに!


(eワラント証券 トレーディング部ヴァイスプレジデント 吉野 真太郎)

* 本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。