キャッシュレス関連株は国策銘柄?

 先月の経済財政諮問会議では2019年度予算に関してキャッシュレス決済の普及が重点項目に挙げられ、さらに政府が決済電子化で税優遇という報道もあり、キャッシュレス関連株に再び市場の注目が集まる可能性が出てきました。本稿ではキャッシュレス関連株の一例を紹介しています。

キャッシュレス化は国策

 東京五輪を控え、外国人観光客は今後も増加していくことが考えられますが、日本クレジットカード協会の調査によると、外国人観光客が買い物をする際の不満の1つとして実店舗の支払いに現金しか使えない点が挙げられています。クレジットカードで決済できる端末の普及が拡大すれば、外国人観光客の購買金額が上昇することが期待されています。

 7月9日に行われた経済財政諮問会議の資料には「中小企業等のIT導入や決済端末の導入、ポイント制・キャッシュレス決済普及を思い切って推進する」とあり、キャッシュレス化は国策と言えるでしょう。

キャッシュレス関連株の動向

 キャッシュレス化の関連株としては次の銘柄などがあります。

GMOペイメントゲートウェイ(3769):クレジットカード決済代行サービス
LINE(3938):「LINE」を通じてユーザー間での送金、店舗での決済
デジタルガレージ(4819):子会社のベリトランスが決済事業を手掛ける
リクルートHD(6098):クレジットカードや電子マネーによる決済サービス「Airペイ」
メタップス(6172):加盟店舗でのQRコード決済を開始
スクエア(SQ):中小企業等でも導入しやすいクレジットカード決済サービスを提供

 8月21日に「政府はモノやサービスの決済の電子化(キャッシュレス化)を進めるための支援に乗り出す」という報道があり、同日の日本株市場はキャッシュレス関連、QRコード関連株が物色されましたが、前述のキャッシュレス関連株の反応はまちまちでした。GMOペイメントゲートウェイは前日比+4.6%、LINEは変わらず、デジタルガレージは-0.7%、リクルートHDは-1.0%、メタップスは+4.7%でした。なお、米国株のスクエアは+0.9%でした。株価の反応の違いは売上に占めるキャッシュレス関連事業の割合の大きさの違いが要因と考えられます。

レバレッジのかかったeワラントなら更に大きな値動きに

 eワラントを活用すれば現物株投資よりもハイリスク・ハイリターン投資が可能です。相場が上昇すると思えばコール型eワラントを購入して現物株投資のように値上がり益を狙います。前述のキャッシュレス関連株と各現物株を対象とするコール型eワラントの8月21日の値動き(平均)は次の通りです。現物株に比べて非常に大きな値動きとなるのがeワラントの特徴です。※株価変化率は8月20日の市場終値と8月21日の市場終値、コール型eワラント変化率は8月20日の終値(23:50時点)と8月21日の終値(23:50時点)を元に計算しています。括弧内の数字はコール型eワラントの銘柄数です。例えばGMOペイメントゲートウェイを対象とするコール型eワラントは2銘柄あり、変化率は2銘柄の平均値を掲載しています。

(eワラント証券 投資情報室長 小野田 慎)

※本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。