ギリシャ文字を制する者は、相場を制す!?

オプション取引を少し勉強した方から、「コールとプットの仕組みについては良く分かったんだけど、デルタって何なのか、いまいち分かんないんだよね・・・」という質問を良く受けます。

その通りなんです。デルタとかガンマとか・・・、オプションの世界にはギリシャ文字で表すリスク指標が幾つかあるんですが、それらを簡潔明快に解説した本が、ほとんど無いんです。

じゃあ、知らなくてもいい?

はい、知らなくても取引は十分楽しめます。

でも知っていると、もっと楽しめるんです!

「上がるならコール、下がるならプット」という単純な取引だけではなく、それらを組み合わせた取引手法も簡単に出来ちゃったりするんですよね。

そこで、この機会に代表的なリスク指標を、連載形式でご紹介していきたいと思います。

多少、数式を使う場面が出てくるかもしれませんが、もし難しいようでしたら読み流していただいて、感覚・イメージだけでも掴んでいただくだけで十分かと思います!

デルタって?

日経平均株価のオプションを事例に解説していきますね。

まずは数式を書いちゃいます。

どうでしょう?簡単ですよね?
原資産の変動幅に対する、オプションの変動幅がデルタなんです。
もし日経平均が500円動いた時に、オプションが250円動けば、そのオプションのデルタは50%ということになります。(実際の計算結果は、0.5になりますが、%で表示するのが一般的なんです。)

では質問です。デルタの値に下限値、上限値はあるでしょうか?

分かった方は、オプションをとても良く理解できている方だと思います。

答えは、-100%~+100%の範囲ですよね。
なんで±100%を超えないのでしょうか?

当たり前ですよね。日経平均が500円動いた時に、そのオプションが1,000円動くことなんてあり得ないですよね・・・?オプションは、あくまでも原資産の動きの範囲内で動くんですから。

では、最後に理解度チェックも兼ねて、問題を。

トヨタ自動車1株の時価:7,000円
トヨタ自動車のプットオプションの価格:150円
【満期:3カ月,権利行使価格:7,000円,デルタ:50%】
※プットオプション1単位あたり、原資産1株に相当するものとします。

Q:Aさんはトヨタ自動車を100株保有しています。近い将来の下落リスクに備えて、上記のプットオプションを使って、保有株のヘッジをしたいと考えています。何単位のプットオプションを購入すればフルヘッジできるでしょうか?

答えは、第2回の「ガンマとは?」の冒頭で解説しますね!

(eワラント証券 トレーディング部 ヴァイスプレジデント 吉野 真太郎)

* 本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。