コロナショックの中、歴史的な上昇を記録した銘柄とは?

9日の米国市場でNYダウが2,000ドルを超す過去最大の下落幅を記録しました。米国市場では、すべての株式売買を一時停止する措置(サーキットブレーカー)が発動したこともあり、より不安心理を高める格好となったようです。OPECプラスの原油減産延長交渉の破談とサウジアラビアの増産観測による原油相場の急落とそれに伴う米シェール企業の信用不安の高まりが急落の原因と見られていますが、元をたどると新型コロナウイルスの世界的流行に伴う世界経済の減速懸念がそれらを引き起こしたと考えられます。世はまさに「コロナショック」とも呼べる状況となっています。


株価は下落局面入り、ただし急反発も

前日の米国株安を受けて、翌10日の日経平均は一時18,891.77円と、19,000円を割り込む局面もみられました。しかしながら、それまで大きく下げた反動やトランプ米大統領が新型コロナウイルスの労働者や中小企業への悪影響を緩和する目的で大規模な経済対策を実施する意向であることを表明したことを受けて、パニック安後は急速に切り返し、最終的には前日比168円高となる19,867.12円で引けました。日中の値幅は1,000円を越え、非常にボラティリティの高い展開が続いています。


日本株市場は下落基調を強めている中、株式の信用売り(空売り)や先物・CFDなどの売り建てが有効に機能しそうな相場局面ではありますが、今回同様に大幅な反発が考えられる局面ではポジションが強制的にロスカットされてしまうなどのリスクもあります。ショートポジションを取るのであれば、証拠金は十分に確保しておき、必要以上のリスクは取らないように注意する必要があるでしょう。


下落相場の中で歴史的な上昇を記録

このような下落相場の中で価格が大きく上昇している商品もあります。下表は2020年1月4日から3月11日までのeワラントの上昇率TOP20をピックアップしたものです。実際に取引が可能であった過去の販売価格・買取価格に基づく試算です。


ランキングを見てみると1位から20位まですべて「プット」というタイプのeワラントが独占していることがわかります。

「プット」とは対象となる相場が下がると価値が上がることが期待されるタイプのeワラントです。例えば、1位の野村ホールディングス プット第237回という銘柄は、野村ホールディングス(8604)の株価が下落したことで価値が上昇したということを表しています。

下落相場で利益を得られるという点では空売りや先物等の売り建てとも似てはいますが。eワラントは証拠金取引ではありませんので、急激な反発があったときでもポジションが強制的にロスカットとなったり、追証を支払うリスクはありません。現在のような値動きの激しい相場でも比較的安心して取り組める商品と言えるかもしれません。

また、変動率をご覧いただければわかるように、予想通り相場が変動すれば大きなリターンが得られる可能性もあります。特に1位にランクインしている銘柄は約20日間で185倍を超える上昇率を記録しています。これはeワラント提供元のeワラント証券が営業を開始した2011年8月以来の歴代上昇率でも第3位に入る記録的な上昇でした(その他の歴代上昇率上位銘柄はこちらをご確認ください)。

相場が変動すれば変動するだけ大きく価値が変動する可能性がある商品ですので、そういう意味でも現在の変動幅の大きな相場に向いた商品と言えるでしょう。

※本ページで紹介する値上がりランキング等のデータは過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。


まずは日経平均や米ドルを対象とするeワラントから慣れてみる

eワラントの中でも取引が多いのは日経平均や米ドル(リンク債)を対象とするeワラントです。株価指数や為替相場は個別株に比べると値動きは小さいですが、現在のような相場であれば十分大きなリターンが狙える可能性があります。ランキング上位にも日経平均や米ドル(リンク債)を対象としたプットが複数ランクインしていることが確認できます。したがって、eワラントを初めて取り組むという方は日経平均や米ドル(リンク債)のeワラントから取引を始めてみてはいかがでしょうか。

実際にeワラントの取引画面を見てみると同じような名前の銘柄が多いことに気づくと思います。同じ日経平均や米ドル(リンク債)を対象とするプットでも満期日や権利行使価格の条件が異なっており、これらの条件から別の銘柄として扱われます(〇回という番号で区別します)。

プット型の場合は、各銘柄ごとに決められた満期日に権利行使価格を下回るのかを予想するのが基本的な銘柄の選び方です。eワラントの売気配値(販売価格)0.03円から10円程度の小さな金額となっていますが、この取引価格は満期日に権利行使価格に到達する確率が高いほど高くなっています。初めての方であれば取引価格が3.00円以上の銘柄を選ぶと比較的リスクを抑えた投資ができそうです。


(eワラント証券 投資情報室長 多田 幸大)

* 本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。