ブルベアファンドの脅威とは?大きく変動した日は、大引けは順張りで!?

指数連動型レバレッジ投信って、今や当たり前になってきましたよね?ブル○倍、ベア△倍とか謳っているファンドやETFのことです。

指数連動だと個別株よりも安全そうだし、それに2倍~3倍のレバレッジをかけるぐらいならそこまでリスク高くないだろうという発想で普及してきました。

弊社の試算では、日経平均に連動するタイプだけで現在、純資産総額約8000億円規模で存在しているんです。

へー、そうなんだー。

っで終わらないでください!

これが実はとても大きな影響を市場に与える時があるんです。

それは市場が上下どちらかに、前日比で大きく変動した日なんです

大きく変動した日の後場の動きは要注意!

では、なぜ大きく動いた日は要注意なのでしょう?

それは、これらのファンドが「日経平均の 変動率に対して○倍のリターン」と謳っているからです。

下の表を見てください。

 (ブル型ファンドの場合)

レバレッジが1倍のファンドと2倍のファンドで考えてみました。
最初は真ん中の列、「日経平均20,000円、純資産額8,000億円」からスタートします。
純資産額8,000億円に対して単価20,000円ですから、レバレッジ1倍のものは40,000枚、2倍のものは80,000枚の日経先物を最初に買い建てることになります。
そこから、プラス方向、マイナス方向に相場がそれぞれ動いた場合の結果を記載してあります。

レバレッジ1倍は単純ですよね?最初に買い建てた先物の枚数は、相場の動きに影響を受けることなく、当初の40,000枚を保有したままとなります。

しかしレバレッジ2倍の方はどうでしょうか?例えば相場が3%上昇したケースを見てみてください。
純資産額は8,000億円×3%×2倍の480億円増えて、合計8,480億円になります。
これを相場価格の20,600円で割り戻して、2倍すると82,330枚となります。

え?どういうこと?

実は、そうなんです。変動率ベースでレバレッジを提供している分、当初の80,000枚持ってるだけでは足りなくなるのです。そこで運用担当者は、当日の引け値基準で日経先物の買い増しをしなければならないのです。このケースだと、2,330枚、金額にして480億円買うことになるのです。

では、反対に相場が下落してしまった場合はどうでしょうか?
結論的には、同じということになります。当初の80,000枚では保有し過ぎということになり、今度は引け値で売ることになります。

ということは、お分かりですね?

これらのレバレッジ型のブルベアファンドというのは、上がったら更に買って、下がったら更に売るんです。順張りの投資行動と同じですね。従って、レンジ相場には弱いんです。上下運動を繰り返すたびに基準価格は下がっていくことになります。

そこで当社が開発したのが、レバレッジトラッカーなんです!という話は本題から外れますので、次回以降に話すことにしまして・・・

とにかく、レバレッジ型のブルベアファンドが増えてきている今、大きく動いた日ほど、後場引け値にかけて逆張りをしたら危険なのです。なぜなら、引け値で売買しなければならない投資家の存在があるのですから・・・。


(eワラント証券 トレーディング部ヴァイスプレジデント 吉野 真太郎)

* 本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。