世界同時金融緩和の局面の投資戦略

18~19日FOMCでは予想通り政策金利のFF金利は2.25~2.5%に据え置きました。しかし声明などはハト派的とみなされ米10年債利回りは1.98%まで低下、ドル円も107.45まで下落しました。

忍耐強くとの文言が削られ、経済指標が悪化し、貿易などを材料とする成長へのリスクが顕在化したときは金融緩和に動く可能性に関して示唆しました。

またFOMCメンバーの金利への想定を示すドットプロットでは2019年末のFF金利のレベルを2.25~2.5%(現状据え置き)が8人、1.75~2%(2回の利下げ)が7人と2回利下げ派が増加したことで利下げ期待が広がりました。

ここからの投資戦略としては6月28~29日のG20サミットで米中で何らかの合意がなされるのかが注目され、合意がなされて株高が加速すれば7月の利下げは無しの可能性、何も合意無く株価が下落すれば利下げの可能性が高いと思われます。

投資戦略的にはG20まではリスクオンの動きが続き、株高、ドル安、円安(対米ドルを除く)、G20後は株安、円高に備えるというスタンスで臨みたいと思います。

近い期間内に重要なイベントがあり、そのイベントによって市場が大きく動くが相場がどちらに動くかわからない場合は、オプションあるいは、eワラントの利用が効果的だと思います。

たとえばFOMCの流れを受けてG20というイベントまではリスクオンの流れが続くのであれば指数のコールや個別株のコールの買い。またドル安の流れが継続しそうであればドル円のプットの買いユーロドルや、豪ドルなどのコールの買いが考えられます。

このリスクオンの流れを見ながら、G20後の下落リスクに備えて指数プットや個別株プットの買い、ドル円、ユーロ円、豪ドル円のプットの買いという戦略が考えられます。

今回のG20では米中会談が決裂すればもちろん株価の急落によりリスクオフの動きが考えられますが、決定先送り程度で7月のFOMCでの利下げ期待が継続した場合はリスクオンの流れが継続する可能性があります。

その場合はまたポジションの構築考える必要がありますが、まずはG20に向けてどちらの動きにも対応できるコールからプットへのシフトを考えたいと思います。


( 株式会社ADVANCE 代表取締役  YEN蔵)

※本稿は筆者の個人的な見解であり、筆者の所属する組織およびeワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。