世界的に株式市場が巻き戻し相場に。次に狙うべき国はここだ!

4月10日にeワラントジャーナルにて掲載しました「一番の出遅れはどこだ!?世界が落ち着けば、戻りの大きい国の検証!」では、今後イタリア株が反発するのではないか?と推測させていただきました。

その後、世界的に株式市場は巻き戻し相場の様相になり、コロナショック前の水準近くまで株価が値を戻した市場が多く見られます。

そこで、その巻き戻し相場の状況を整理するとともに、そこから導き出される今後の投資戦略についてお話ししたいと思います。


巻き戻し相場の振り返り

下図をご覧ください。


これは前回の記事のタイミングである2020年4月9日から2020年6月5日までの期間において、高値、安値、直近値を国別にプロットしたものです。(4月9日の株価を100とし、それぞれの価格を標準化してあります。)

如何でしょうか?
先日の記事では、世界的な下落相場の中、中国株・香港株の健闘ぶりをお話ししたと思います。
しかし、今回はその2つの市場が最もパフォーマンスの悪い結果となっています。
他の主要国の株が軒並み10%以上の上昇を記録する中、中国が約4%、香港に至っては約2%しか上昇していません。

では、イタリアはどうでしょうか?
約15%の上昇となっており、中国や香港株に対して約10%以上のパフォーマンス差をつけています。
またパフォーマンスでトップに立ったドイツ株ですが、こちらも先日の記事では、パフォーマンスの悪い方に分類されておりましたが、一気に巻き返し、約22%の上昇となっております。

やはり巻き戻し相場の過程で、「売られていた国が買われ、買われていた国が売られる」という動きがあったことの証明になるかと思います。


ここからの注目はインドだ!

一番知りたいのは、ここからの戦略かと思いますが、インド株に注目したいと思います。
理由としては、「下げる局面では、欧米株並みに下げた割には、巻き戻し相場局面でも、大きく値を戻していない」ためです。

下図をご覧ください。


これは2020年1月6日の株価を100とした時の、6月5日までの高値、安値、直近値をそれぞれ国別にプロットしたものです。
これを見ても、インド株はやはり最下位のパフォーマンスとなっており、この結果においては、買い場の好機と考えます。
インドは、GDP成長率やインフレ率を見ても、かつての中国を思わせるような数字ですし、人口の規模からしても、今後中国の後に世界経済を牽引する国になる可能性は高いでしょう。
今回の下落は、安く拾う好機と捉え、長期的にロングポジションを作るチャンスと考えます。

短期的な戦略としては、イギリス・イタリア・フランスの3か国が、年初からの水準という意味ではまだまだ出遅れていますので、これらの国々の株をロングして、もはや年初来高値まで上昇している韓国株をショートする、ロング・ショート戦略が有効かもしれません。


(eワラント証券 マーケティング部ヴァイスプレジデント 吉野 真太郎)

* 本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。