中国のエタノール利用拡大でトウモロコシ相場は上昇?

今月、中国政府は自動車の燃料として2020年までにエタノールをガソリンに混ぜた燃料を全国展開すると発表しました。穀物から作られるエタノールはガソリンに混ぜることで排気ガスに含まれる汚染物質を削減できるため、大気汚染対策の一つと考えられますが、エタノールの主要原料であるトウモロコシ相場の支援材料になるかもしれません。

中国の狙いとは?

中国では深刻な大気汚染により国民の不満が高まっていると考えられ、共産党政権の安定化のためにも大気汚染対策が急がれています。そこで中国当局がまず注目したのが電気自動車(EV)です。EVは排気ガスを排出しないため直接的な大気汚染対策になるだけでなく、トヨタが推進している燃料電池車と比べて中国企業にとって技術的に参入しやすいという点が挙げられます。EV車の普及を国策として掲げ、国内企業に参入の機会を与え、自国産業の振興を兼ねています。

しかし、EV車の普及には時間がかかります。そこで、大気汚染対策として短期的に効果が出るものとしてエタノールをガソリンに混ぜて使う、という案が出てきたのだと思われます。エタノールの利用は大気汚染対策になるだけでなく、中国で生産されるエタノールの主要な原料はトウモロコシであることから、過去に行ったトウモロコシの備蓄政策によって積みあがった備蓄トウモロコシの放出策にもなります。

恩恵のある銘柄とは?

中国によるエタノールの活用という一報を受けて、東京株式市場ではエタノール関連株が物色されました。しかし、中国にはエタノール生産者が数多くいることに加え、備蓄政策にも関わるトウモロコシから作るエタノール事業は中国の国策とも言え、さらに中国企業には補助金などによる優遇策もあり、日本企業が中国市場に参入できる余地は少ないものと思われます。
エタノール関連株に期待しにくいのであれば、エタノールの主要原料となるトウモロコシ相場に取り組むという選択肢もあるでしょう。中国が海外からエタノールを輸入する場合、主要相手国は米国です。米国のトウモロコシ(コーン)の相場として代表的なCBOTの先物価格は近年低下傾向が続いていましたが、直近では底入れの兆しが見えてきました。

トウモロコシ(コーン)相場への投資法

トウモロコシ(コーン)相場を投資対象と考える場合、eワラント、商品先物、CFDが選択肢として考えられますが、慣れない相場に証拠金取引で取り組むのはリスクが高いと思われます。損失が膨らんだときに追加で証拠金を求められる追証の制度があるからです。その点、証拠金取引ではないeワラントでしたら1万円以下の小額から取り組めますので、ここまでなら損しても良いという金額でトウモロコシ(コーン)相場に投資ができます。eワラントは投資元本のすべてを失うリスクはありますが、追証はありません。
中長期的なトウモロコシ(コーン)相場の上昇を見込むのであれば、次の銘柄が候補になるでしょう。eワラントで中長期的な相場上昇を想定するなら権利行使価格が相場よりも低い銘柄を選択するのが良いでしょう。なお、eワラントには満期日がありますので、満期日直前になりましたらさらに遠い満期日の銘柄を選択しましょう。

コーン先物リンク債_2018年3月限 コール1回
コーン先物リンク債_2017年12月限 コール1回

(eワラント証券 投資情報室)

※本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。