中国関連株を安く買う絶好のチャンス到来!?

直近、新型コロナウィルスの影響で世界経済が混乱しており、「中国関連株を中心に売られた」などという報道を日々耳にします。

しかし、実際には中国関連株のパフォーマンスはどうなのでしょうか?
資生堂やオリエンタルランドなどの一部の銘柄だけ見て、中国関連株全体が売られているというイメージをお持ちではないでしょうか?

そこで今回、日経新聞社が算出している「日経中国関連株50」という株価指数を基に、ウィルスが猛威を振るい始めた年初からのパフォーマンスを分析してみました。


日経中国関連株50とは?

日経新聞社が独自のルールに基づいて選定した「中国で積極的に事業展開を進める国内主要上場企業50銘柄」で構成された時価総額ベースの株価指数になります。

2020年1月30日現在、構成銘柄は以下の通りとなっております。

3402 東レ6758 ソニー
3407 旭化成6762 TDK
4005 住友化学 6902 デンソー
4063 信越化学工業6954 ファナック
4183 三井化学6971 京セラ
4188 三菱ケミカルHLDG6981 村田製作所
4452 花王6988 日東電工
4612 日本ペイントHLDG7011 三菱重工業
4911 資生堂7201 日産自動車
5020 JXTG HLDG7203 トヨタ自動車
5332 TOTO7267 本田技研工業
5401 日本製鉄7453 良品計画
5406 神戸製鋼所7731 ニコン
5411 ジェイエフイーHLDG7751 キヤノン
5713 住友金属鉱山7956 ピジョン
6103 オークマ8001 伊藤忠商事
6273 SMC8002 丸紅
6301 小松製作所8031 三井物産
6305 日立建機8035 東京エレクトロン
6367 ダイキン工業8053 住友商事
6471 日本精工8058 三菱商事
6501 日立製作所8113 ユニ・チャーム
6503 三菱電機8267 イオン
6594 日本電産9104 商船三井
6752 パナソニック9983 ファーストリテイリング


直近のパフォーマンスは?

下図は、上述の日経新聞社選定の50銘柄の構成銘柄の中でパフォーマンスが上位トップ3の銘柄・下位トップ3の銘柄、日経平均株価、日経中国関連株50指数の株価推移を標準化してプロットしたものになります。(※グラフに表示した銘柄以外の2020年1月4日~2020年1月31日までのランキングにつきましては、当コラムの文末をご覧ください)

如何でしょうか?

まず気付くことは、「日経平均と日経中国関連株50の値動きがほとんど同じ」ということです。

つまり、この結果から、中国関連銘柄が特に売られているというのは必ずしも正しい情報といえるわけではない、ということです。

とはいえ、やはり中国関連株は下がっているというイメージがある方が多いのではないでしょうか?

なぜそう思ってしまうのか?

それは上図中の下位トップ3銘柄に代表されるように、一部の銘柄が大きく下落しているからだと推測されます。
ここではトップ3銘柄なので良品計画、神戸製鋼所、日本精工だけになっていますが、日立建機、住友金属鉱山、商船三井、ファーストリテイリングなども、年始から約10%以上下落していることになります。
反対に、パナソニック、ソニー、三菱電機などは中国関連銘柄に属していながらも年始から上昇していることになります。


今後の戦略は?下がっている銘柄を拾う絶好の好機!?

先日、eワラントジャーナルにも掲載させて頂いた「SARSの事例を考えれば、3カ月後が絶好の買い場!?」の記事内でも言及したように、新型コロナウィルスのニュースは春から夏頃になればいずれ終息する可能性が高いと考えられます。

また、新型コロナウィルスの問題が、長期間にわたり世界経済に悪影響をもたらすような問題であるならば、前述した日経中国関連株50指数は日経平均を大きくアンダーパフォームしている可能性が高いでしょう。
しかし現実は前述したとおりです。
つまり、市場全体はそこまで重要な問題であると捉えていない可能性が高いと思われます。

従って、一過性で大きく下落している一部の中国関連株を安く拾う好機だと考えます。
参考までに下表に、50銘柄すべての年初からのパフォーマンスをランキング化して表示しておきます。下位銘柄を安く拾う戦略の参考にしてみてください。

順位 銘柄名 変化率 順位 銘柄名 変化率
1 パナソニック 6.1% 26 TOTO -4.8%
2 ソニー 3.6% 27 JXTG HLDG -5.2%
3 三菱電機 2.2% 28 TDK -5.4%
4 信越化学工業 2.0% 29 三菱重工業 -5.5%
5 京セラ 0.7% 30 住友化学 -5.6%
6 ユニ・チャーム 0.7% 31 日本電産 -5.9%
7 日東電工 0.3% 32 日産自動車 -6.0%
8 伊藤忠商事 0.3% 33 村田製作所 -6.3%
9 東京エレクトロン 0.1% 34 小松製作所 -6.6%
10 住友商事 -0.1% 35 ジェイエフイーHLDG -7.3%
11 ダイキン工業 -0.2% 36 デンソー -7.7%
12 三井物産 -0.4% 37 日本製鉄 -7.8%
13 ニコン -0.9% 38 本田技研工業 -8.0%
14 ファナック -1.0% 39 日立製作所 -8.6%
15 トヨタ自動車 -1.0% 40 旭化成 -8.6%
16 イオン -1.8% 41 資生堂 -9.4%
17 東レ -2.1% 42 三井化学 -9.4%
18 三菱ケミカルHLDG -3.0% 43 ファーストリテイリング -9.8%
19 三菱商事 -3.1% 44 商船三井 -10.1%
20 花王 -3.2% 45 住友金属鉱山 -10.4%
21 丸紅 -3.2% 46 日立建機 -10.6%
22 キヤノン -3.7% 47 オークマ -12.8%
23 SMC -4.2% 48 日本精工 -13.0%
24 ピジョン -4.5% 49 神戸製鋼所 -15.1%
25 日本ペイントHLDG -4.8% 50 良品計画 -27.5%


(eワラント証券  マーケティング部  ヴァイスプレジデント 吉野真太郎)

* 本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。