今回の『NT倍率拡大局面』の投資アイデア

足元内需株の好調は継続した
 当欄では毎回、投資アイデアを踏まえた銘柄選別を紹介している。前回5月28日に掲載された「米金利上昇の悪影響が出始めた時の投資アイデア」では以下の内需株を取り上げ、(6月22日まで)概ね良好な結果となった。

(5/28終値と6/22までの高値の比較)
・ヤマトホールディングス(9064)
 3,107円→3,496円(6/22)
・SGホールディングス(9143)
 2,607円→2,300-2,400円の推移
・カカクコム(2371)
 2,261円→2,547円(6/15)
・GMOペイメントゲートウェイ(3769)
 11,970円→13,220円(6/22)
・サイバーエージェント(4751)
 5,850円→6,790円(6/21)
・コロワイド(7616)
 3,070円→横ばい
・日本マクドナルドホールディングス(2702)
 5,280円→6,030円(6/18)

 6月中旬以降は、年初来安値が300銘柄を超える日も見られている。その中にあって上に取り上げた内需株の動きはかなり良いものと言っていいだろう。この局面での「内需株狙い」は正解だった。

買われている銘柄がさらに買われる可能性
 今、話題となっているトピックに「NT倍率の拡大」がある。NT倍率とは日経平均をTOPIX(東証株価指数)で割って算出するもので、現在は2000年以降もっとも倍率が高い局面(13倍台目前)にある。2000年以降において、最も日経平均とTOPXに差が生じていることを意味する。
 年初来安値を更新する銘柄が多い状況で「日経平均はもっと安くてもおかしくないはずだが・・・」と感じている方が多いだろう。日経平均は225銘柄の単純平均指数で、値がさ株の寄与が大きくなる。ファーストリテイリングやファナック、ソフトバンク、KDDIなどの株価の動きに支配されやすい側面がある。一方、時価総額の増減を表しているTOPIXでは、時価総額が大きい金融株などの寄与が大きくなる。現在のように銀行株が下げている局面では、どうしても安くなりがちだ。足元のNT倍率の拡大は「一部銘柄に引っ張り上げられている日経平均」と「金融株安に引っ張り下げられているTOPIX」によるものと言える。
 ここでは「今、日経平均を引っ張り上げていると思われる銘柄」に注目してみたい。やはり「内需株」、そして「ディフェンシブ株」が多い。全体相場の様子に大きな変化がなければさらに上値があるかもしれない。

ファーストリテイリング(9983) *6/21に年初来高値更新
KDDI(9433)  *6/22に年初来高値更新
ソフトバンクグループ(9984) *5/30年初来安値7,540円からの切り返し急
NTTドコモ(9437)  *6/12に年初来高値更新
・ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028) *6/21に年初来高値更新
リクルートホールディングス(6098)  *6/21に年初来高値更新
・アステラス製薬(4503)  *6/18に年初来高値更新
・第一三共(4568)  *6/22に年初来高値更新
・資生堂(4911) *5月に急伸後も高値圏推移

(株式ジャーナリスト 天海 源一郎)

※本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。

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