今年の相場を振り返る!~最も上昇した業種、パッとしなかった業種は?~

クリスマスまで1週間を切り、株式市場はボラティリティも下落し、年末相場の様相を呈してきました。
今年はコロナショックの影響で荒れに荒れた相場展開でしたが、終わってみれば、年初の水準を越えてバブル崩壊後の最高値を更新して終わりそうです。

そこで今回は年の瀬恒例の「最も上昇した業種、パッとしなかった業種は?」と題して、今年の相場を振り返ってみたいと思います。


今年のトップ5、ワースト5は?

下表をご覧ください。
東証33業種別株価指数の12月21日時点での今年のパフォーマンスをランキング化したものになります。
トップ5として、
 1.情報・通信業
 2.その他製品
 3.電気機器
 4.精密機器
 5.機械
ワースト5として、
 1.鉱業
 2.空運業
 3.石油・石炭製品
 4.銀行業
 5.陸運業
となっております。

上位業種をみますと、景気敏感株が並んでいます。
コロナショックの影響で、人・モノの動きが一時完全に止まった割には、意外な結果となっております。
あくまでも私見ですが、最悪期は脱したものの、年初から20%も株価が上昇するほどモノの動きが復活しているかと言えば、甚だ疑問を感じます。例えば第7位に海運業がランクインしていますが、他の陸運、空運業が上昇していないことを考えると、いささか過熱感を感じます。
各国の中央銀行が量的緩和をし続けている結果、大量のマネーが株価指数全体に流れ込み、その結果指数ウェイトの高い景気敏感株が買われている可能性も否めないでしょう。

一方、下位業種を見ますと、人の動きが戻っていないためか、空運、陸運などがランクインしています。この動きは、暫くは続くでしょう。
コロナウィルス用のワクチンが開発され、世界の人々に行き渡ったとしても、今まで通りの人の動きに戻るには、数年はかかるかもしれません。
そう考えると、一概に「割安で、出遅れている」と考えて投資しない方が良いかもしれません。


狙い目は?

では、来年以降の狙い目の業種は?というと、医薬品業を推したいと思います。
勿論、コロナウィルス用ワクチンの恩恵があることもさることながら、IPS細胞の発見以降、抗がん剤や他の様々な疾患に関する創薬ビジネスが活発になっているからです。
パフォーマンスを見ても、決して過熱感は感じられません。
一時、中外製薬や第一三共のように、株式分割効果により大きく下落した銘柄も目立ちましたが、その後反発しております。
来年以降、下がる局面があれば、良い買い場となるかもしれません。
ご参考にしていただければ幸いです。


(eワラント証券 吉野 真太郎)

* 本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。