円安なら自動車株買いって本当?ドル円相場と最も相関が強かった意外な業種とは!?

米国において、経済活動の再開が顕著になり、いよいよテーパリング(量的緩和の段階的縮小)か?と市場では叫ばれるようになりました。
それに伴い、今後の金利先高観から米国の10年債の金利が上昇し始め、それと連動する形で、ドル円相場がドル高円安方向に動き始めました。

図1をご覧ください。これは2021年1月からの米国10年金利とドル円相場の推移をそれぞれ表したものです。
ほぼ連動した動きになっているのが分かるかと思います。

日本と米国の金利見通しを考えた場合、この米国金利の独歩高の様相は、今後も続いていくものと思われます。

そうとなれば、足元では1ドル=114円前後で推移しているドル円相場が、今後更に円安方向に振れていく可能性も高いと言えるでしょう。

としたら、やはり円安で為替差益が見込まれるトヨタ自動車などの自動車セクターの株を買っておくべきなのか?という発想になります。

果たして本当にそうなのでしょうか?
円安=自動車株買いという昭和以来の定説は、令和の時代にあっても正しいのでしょうか?

あらためて検証してみることにしました。


検証方法

2011年1月からの東証33業種別株価指数とTOPIXの週次ベースのヒストリカルデータを使って、直近50週分のデータからドル円相場との相関係数を計算。
そして相関係数の時系列的な推移を検証し、足元で一番ドル円相場と相関性の高い業種は何かを検証します。


検証結果

足元でのドル円相場との相関の高さでランキングをつけると、図2の通りとなりました。

意外だったことは、1位:鉱業、2位:卸売業、3位:ゴム製品となっており、輸送用機器、電気機器といった業種がトップ3に入ってきていないということです。

電気機器に至っては、TOPIXよりも相関性が低いわけですから、正直驚いた方も多いかと思います。

上位3業種、輸送用機器、電気機器のドル円相場との相関係数の時系列的な推移を表したものが、図3~図7になります。

図3~図7から言えることをまとめると以下の通りです。

  • コロナショック直後の2020年相場において、株価は下落するものの、ドル円相場は円高に振れなかったために、全業種においてドル円相場との相関係数が急降下している。
  • その中でも、鉱業は比較的、高い相関関係を保っており、足元のドル円相場との連動性も高く、円安=鉱業株買い、という方程式が成り立つ確率が高いと言える。
  • 電気機器は、足元では相関係数が急回復しているものの、ここ数年はドル円相場との相関性は従来に比べれば低くなってきている。
  • 輸送用機器は、電気機器同様に従来ほどの安定した相関関係はないものの、足元では相関は高くなっている。


今後の戦略は?

狙い目として鉱業株への投資を推奨したいと思います。
ここ数年はドル円相場との相関性が高まっている上に、足元の原油高の恩恵を大きく受けるためです。
冒頭申し上げたように、日米の金利差は今後も拡大方向にいくものと想定され、その結果更なる円安が想定されます。
また原油相場に関しても、高くなってきているとはいえ、2008年のように未だ1バレル100ドルの大台を越えたわけではなく、今後も上昇していく可能性は十分あるでしょう。

eワラントには、INPEX【1605】を原資産とした商品があります。

ぜひこの機会に前述の鉱業株のほか、INPEXのコール型ワラント購入を検討してみてはいかがでしょうか?


(eワラント証券 吉野 真太郎)
※本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。