外国人投資家動向に変化が!?売りシグナルから買いシグナルへ転換!?

岸田総理が金融所得課税を増税するかもしれない?と市場に伝わり、3万円台だった日経平均が一気に2万7,000円台まで下落しました。
足元では、総理が「当面は金融所得課税に触ることは考えていない。」と火消し発言をしたことにより、2万9,000円台に戻ってはいますが、未だ不安定な値動きは続くでしょう。
もし、衆議院選挙で岸田内閣が信任を得る結果となれば、選挙後に金融所得課税について再度言及してくる可能性も十分にあるかと思います。

では、このような足元の政治情勢の中、日本市場に参加している外国人投資家の売買動向には変化があったでしょうか?

eワラントジャーナルにて過去に掲載した「日本株は既に売り転換か!?外国人はもう逃げ始めている?」(2021/3/9)、「外国人投資家動向がついにデッドクロスへ!今後の日経平均株価の展望は?」(2021/4/9)、を読んでいただければお分かりのように、外国人投資家の売買動向は、日本株市場においてとても重要な要因となっています。(※なぜ大事なのか?という点については、両レポートをご一読ください。)

そこで今回、外国人投資家の動きを再検証してみたいと思います。


デッドクロスからゴールデンクロスへ!

前述のレポートにおいて、2021/3/8~2021/3/12の週(このデータが公表されたのは2021/3/18の引け後)に売買動向の13週移動平均が26週移動平均をプラス圏内で上から下へクロスする、いわゆるデッドクロスが起こった、ということをお伝えしました。
その事実をもって、株価に売り転換シグナルが出たと判断し、日本株の売り推奨をさせていただきました。

この指標は頻繁にクロスするものではないので、その後、約7カ月間は13週移動平均が26週移動平均を下回る状況が続いていました。

しかし、その指標が2021/10/4~2021/10/8の週(このデータが公表されたのは2021/10/14の引け後)に13週移動平均が26週移動平均をマイナス圏内で下から上へクロスする、いわゆるゴールデンクロスが起こっていました。

つまりデータが公表された2021/10/14の時点で2021/3/18から続いた売りシグナルは一旦終了となり、一転買いシグナル発動となりました。


今回のデッドクロス以降、売りシグナル転換中の成績は?

下の図1,図2をご覧ください。
図1は、デッドクロスが起こったという事実が公表された2021/3/18から、ゴールデンクロスが起こったという事実が公表された2021/10/14までの日経平均とNYダウの値動き、そして日経平均を売って、NYダウを買っていた場合のパフォーマンスを表しています。

図2は2019年1月からの外国人投資家の売買動向と日経平均の推移を表したものです。

要点をまとめると、以下の通りです。

  • 日経平均単体の売りポジションでは5.5%のリターンとなった。
  • 日経平均とNYダウのロング・ショート戦略では、11.8%のリターンとなった。
  • マイナス圏でのゴールデンクロスとはいえ、2020年6月に起こったゴールデンクロスと異なり、売り越し金額が僅か数百億円レベルでのゴールデンクロスとなっており、いささか不安を感じる。

まず、パフォーマンスについてですが、ロング・ショート戦略をとっていれば、約7カ月で12%近いリターンですので、十分な成績だったと言えるでしょう。

問題は、3点目についてです。
前回では、コロナショックによって大きく売り越しが続いた後のゴールデンクロスでしたので、株価水準も未だ安く、明らかに売り→買いにトレンドが変わったというシグナルの転換が感覚的に受け入れ易かった面がありました。

しかし今回は、特に売り込まれた局面がなかったにもかかわらず起こってしまったゴールデンクロスですから、いささか信頼性に疑念を抱きたくはなります。

ただ、2019年10月に起こったゴールデンクロスもそうでした。
コロナショック前でしたから、相場水準は当時としては十分高値圏で推移しており、絶好調と言える状況でのゴールデンクロスとなりました。

では、その後のパフォーマンスはと言うと?

下の図3をご覧ください。
ゴールデンクロスが起こったという事実が公表された2019/10/31から、デッドクロスが起こったという事実が公表された2020/2/13までの日経平均とNYダウの値動き、そして日経平均を買って、NYダウを売っていた場合のパフォーマンスを表しています。

要点をまとめると、以下の通りです。

  • 日経平均単体の買いポジションでは3.9%のリターンとなった。
  • 日経平均とNYダウのロング・ショート戦略では、-4.9%のリターンとなった。

コロナショックの影響が出始めたにもかかわらず、日経平均単体で3.9%のリターンを確保したのは大きいと言えるでしょう。
しかし、NYダウとのロング・ショート戦略では、中国初のコロナウィルスということで、隣国である日本がアメリカよりも影響大と捉えられたためか、失敗に終わっております。

ただ、2020/2/13以降に本格的にクラッシュ相場となるのですが、そこを先んじてデッドクロスが起きることで、回避できたのは、改めてこの指標の利便性が証明されたとも言えるでしょう。


今後の戦略は?

前述の2019/10/31からの例を参考に、日経平均を単体で買い持ちするのが良いかもしれません。

ただ、やはり今回は些か不安も感じるのも事実です。

そこでeワラントの出番です。
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(eワラント証券 吉野 真太郎)
※本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。