年初からの業種別株価を徹底比較!コロナが落ち着けば巻き戻しが起こると予想される業種一覧!

コロナショックの影響が、株式市場に広く影響を及ぼしておりますが、個々の業種別パフォーマンスという異なった視点で見ると、また違った側面が見えてくるかと思います。

そこで今回、コロナの影響が出始めた年初からの業種別のパフォーマンスを比較・検証し、今後の戦略を提案したいと思います。

下図をご覧ください。


これは2020年1月~2020年4月17日における、東証33業種別株価指数とTOPIXの高値(ヒゲの上端)、安値(ヒゲの下端)、現在値(緑色のマーク)をそれぞれの業種ごとにプロットしたグラフです。

これを見る限り、「電気・ガス業」、「情報・通信業」といった、比較的内需系のセクターの中でも公共性の高いもの(光熱費、電話料金、インターネット利用料など)が集まっているセクターはほとんど下げていないのが分かります。景気が冷え込んだとしても、生活する上で必要不可欠な消費は落ち込まないだろうという市場の反応が伺えます。

また、コロナウィルスのワクチン開発で盛り上がる「医薬品業」も第3位のパフォーマンスとなっており、こちらも納得がいく反応となっております。

逆に、市場から厳しい見方をされているのが、「鉱業」、「鉄鋼業」、「空運業」、「海運業」といったセクターになります。
「鉱業」は、足元の原油価格の大暴落が要因と言えるでしょう。
「鉄鋼業」、「空運業」、「海運業」に関しては、コロナウィルスの影響で純粋に製品・サービスに対する需要が減るという見方かと思われます。

意外に思えるのが、景気敏感株の代表とも言える「機械」、「電気機器」、「輸送用機器」といったセクター達が、市場平均並みにしか下げていないということです。
一時は大きく下落したこれらの業種ですが、足元では大分値を戻し、ほぼ市場平均並みのパフォーマンスで推移していると言えるでしょう。
コロナショックの影響による企業業績の悪化は、こういう意味ではある程度織り込まれてきているのかもしれません。


今後の戦略は?

これだけ上位と下位の業種にパフォーマンス差がついてしまった以上、ここから順張りのロングショート戦略を構築して収益化するのはリスクが高いと言えるでしょう。

従って、今後のコロナウィルス問題の収束を前提に、逆張りのロングショートポジションを構築するのが有効的かもしれません。

例えば「電気・ガス業」をショートして、「鉱業」をロングするといった戦略になります。
今後、原油が反発するような展開になれば、鉱業株は急速に値を戻す可能性が高いのに対して、電力・ガス株は相場全体が値を戻しても、そもそもほとんど下げてない業種ですから、更に値を切り上げていくという展開は考えにくいです。

中・長期の目線で試してみる価値ありかもしれません。


(eワラント証券 マーケティング部ヴァイスプレジデント 吉野 真太郎)

* 本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。