年初からの規模別株価を徹底比較!コロナが落ち着けば、狙い目の銘柄群はここだ!

昨日、eワラントジャーナルにて掲載させていただいた「年初からの業種別株価を徹底比較!コロナが落ち着けば巻き戻しが起こると予想される業種一覧!」では、セクター別のパフォーマンスを比較・検証した上で、セクター間のロングショート戦略を提案させていただきました。

しかし、個別銘柄ではなく“銘柄群(バスケット)”を利用したロングショート戦略にはもうひとつテーマがあります。
それは大型株・小型株のように、時価総額・流動性をベースに銘柄群を選定してロングショート戦略を組成する方法です。

そこで今回は東京証券取引所が算出している、東証1部上場銘柄を幾つかの規模別に分けた規模別株価指数に、東証1部以外の幾つかの株価指数を使って、業種別のパフォーマンスを比較・検証し、今後の戦略を提案したいと思います。


各指数の説明

  1. 東証1部:TOPIX
    1. a. 1位~30位(時価総額・流動性を考慮して): TOPIX Core30
    1. b. 31位~100位(時価総額・流動性を考慮して): TOPIX Large70
    1. c. 101位~500位(時価総額・流動性を考慮して): TOPIX Mid400
    1. d. 500位以下(時価総額・流動性を考慮して): TOPIX Small
  2. 東証2部:東証2部株価指数
  3. 東証マザーズ:東証マザーズ総合株価指数
  4. JASDAQ:JASDAQ株価指数


比較・検証

下図をご覧ください。


これは2020年1月~2020年4月20日における、【TOPIX Core30】、【TOPIX Large70】、【TOPIX Mid400】、【TOPIX Small】、【東証マザーズ総合株価指数】、【JASDAQ指数】、【東証2部株価指数】、【TOPIX】の株価指数の高値(ヒゲの上端)、安値(ヒゲの下端)、現在値(緑色のマーク)をそれぞれプロットしたグラフです。

これを見る限り、超大型株と言われる銘柄が集まったCore30指数が、足元の急落相場において相対的には一番パフォーマンスが良い結果となっております。
やはり超大型株の経営体力が市場に評価されていると思われます。

逆に、最も悪いパフォーマンスになっているのが、東証2部株価指数やTOPIX Smallといった小型株と言われる指数になります。先ほどのCore30の時とは反対に、上場企業とはいえ会社規模が比較的小さい企業が集まっているため、経営体力が不安視されていることが背景にあると思われます。

但し、注意していただきたいのは東証2部株価指数です。事実上の大企業である「東芝」が不正会計問題を理由に東証2部に降格させられているため、こちらの指数に占める東芝のウェイトが大きすぎて、別名“東芝指数”と言われているくらいなのです。従って、東証2部指数は、評価の対象から除外しても良いかもしれません。

その他に注目したい指数としては、東証マザーズ指数になります。
図からも分かるように、一時は約37%下落するなど大きく売られていたのですが、足元では約14%の下落まで戻してきています。
こちらもTOPIX Small同様に小型株の代表的な指数になるのですが、何故でしょうか?

理由としては、構成銘柄の上位に位置する幾つかの銘柄がコロナの影響で急上昇しており、その結果指数を押し上げていることが挙げられます。
例えば、巣ごもり消費の関連で「メルカリ(4385)」、コロナウィルスのワクチン開発関連で「アンジェス(4563)」などが、足元では急上昇していることが要因として考えられます。


今後の戦略は?

  • TOPIX Small、もしくは東証マザーズに属している銘柄
  • コロナの影響で上昇していない銘柄

以上の2つの条件に当てはまる銘柄を幾つか見繕ってロングする。

逆に、

  • Core30に属する銘柄
  • コロナショックの影響で下げていない銘柄(例えば、NTTドコモやKDDIなど)

以上の2つの条件に合致する銘柄を幾つかショートする。


そうすれば、今後コロナショックが収束してきた時に、良いパフォーマンスを出すかもしれません。


(eワラント証券 マーケティング部ヴァイスプレジデント 吉野 真太郎)

* 本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。