強烈な『優良株相場』がスタートしている可能性

コロナ禍相場で買われた銘柄の今

5月25日の記者会見で、安倍首相は新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言を全国で解除すると表明した。全国的に安堵感が拡がり、これまで営業を自粛していた飲食店なども営業を再開する動きとなっている。投資家の間にも「アフターコロナ」という言葉を背景に新たな動きを模索する姿勢があると感じる。コロナ禍によって大きな被害(と表現してもいいだろう)を受けた、ANAホールディングス(9202)日本航空(9201)の空運大手株も目立った反発を見せている。一見すると、これまで売り叩かれた銘柄が息を吹き返しているように見える。

では、コロナ禍でいち早く買われ、高値を付けた銘柄の今はどうなっているだろうか?よくある相場の動きでは、これまで売られていた銘柄が買い直される時には、これまで買われていた銘柄は利食われるのが常道だ。ここでは以下3つの銘柄の足元の動きを見てみたい。

中外製薬(4519)

エムスリー(2413)

神戸物産(3038) 

「中外製薬(4519)」はロシュ傘下で、癌・腎・骨の領域で先行し、抗体バイオ医薬でも強みを見せている企業。コロナ禍相場では総じて医薬品株堅調が見られ、同社株も大きな上昇を見せた。

「エムスリー(2413)」は医師を会員とする製薬会社の医薬情報サイト「MR君」が主力。遠隔医療分野にも進出することが好感された。

「神戸物産(3038)」は業務用食材を販売する「業務スーパー」を全国でFC展開し、食品の「買いだめ需要」が追い風になった。


物色のホコ先は大きく変化しない可能性も

これら3銘柄は十分の流動性を持つ銘柄で、ストップ高やストップ安の急激な株価変動とは無縁、多くの投資家が売買する格好で値を上げた。驚いたことに、足元も一段高に向かうか、軽度の押し目を形成後出直りの動きを見せている。コロナ禍相場でも買われ、コロナ後もさらに買われる様相だ。ここからは、急に物色のホコ先が変化するわけではないことも予想される。緊急事態宣言解除によって広がった安心感のようなものは、株式市場の物色の方向性を新たに変化させる、という考え方だけではなく、この先さらに同じ傾向を強めるという考えも頭に置いて置くべきということをこの3銘柄が示していると見てもいいだろう。

株式市場が「先」を反映して動く前提で考えると、コロナ後の世の中は、実はコロナ禍の最中とそれほど変わらないのかもしれない。そうだとすると成長性のある優良株が買われることになろう。確かに、今のところ金融株など対極に位置するバリューセクターの動きは目立っていない。

以下、参考となる「優良株」を取り上げる。

キーエンス(6861)

SMC(6273)

ニトリホールディングス(9843)

MonotaRO(3064)

シスメックス(6869) 

コスモス薬品(3349) 


(株式ジャーナリスト 天海源一郎)

※本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。