新年度相場も日本株の上昇は続くのか?

4月を迎え、日本は新年度入りとなりました。コロナショックの大底で迎えた昨年度とは異なり、ワクチン接種の進展とそれに伴う経済の早期正常化期待から、高値圏で2021年度を迎えることとなりました。足元では方向感が出にくい相場つきとなってはいますが、今後も株高が続くのか期待したいところです。


世界経済の見通しは改善

新型コロナウイルスのワクチン接種が進展するなか、世界経済の見通しが改善しています。国際通貨基金(IMF)は1月に発表した世界経済見通しで、2021年の世界の成長率を昨年10月の前回予測から0.3ポイント上方修正して+5.5%としました。同様に米ゴールドマン・サックスは同時期に+6.5%を予想していましたが、こちらも足元では+6.8%にまで引き上げられています。

こうした力強い成長見通しを反映する形でインフレ見通しも切り上がっていることから、金利の上昇が勢いを増しています。米10年債利回りは2月に入り上昇基調が強まり、1.07%から直近では1.7%を超えてきています。

急ピッチの金利上昇による金利負担コスト増を警戒したことで、米国では、ファンド資金の流入がこれまで集中していたハイテクなどクオリティ株に利益確定の流れが強まりました。ハイテク株が多く含まれているナスダック100指数は2月16日につけた史上最高値(13,726)から3月前半には最大で12%の下落を強いられることとなりました。海外投資家の売買比率が6割程度を占めている日本市場においても同様の流れとなり、日経平均は2月半ばの30,700円処から、3月前半には28,300円までの調整に繋がりました。


現在も米国の長期金利の上昇は、ハイテク株などの重荷とはなっていますが、これまでの様な過剰反応する動きは限られてきているようです。これは、金利の「上昇」自体が問題視されたからではなく、金利の「上昇スピード」が焦点となっているからと考えられます。実際、最近では長期金利の上昇場面においても、ハイテク株の底堅い値動きも散見されていますので、金利上昇に対する耐性もついてきていると言えそうです。

日本においても多くの企業業績は第2四半期で底入れし、通期予想に対して上方修正する動きが目立っていました。ワクチン接種が進むことによる経済正常化によって、強い利益成長が期待されることから、金利上昇は消化可能との見方も市場で強くなってきています。さらに、グローバル比較において金利上昇局面における日本株のリターンは、相対的に良好となる傾向があるとの分析もされています。


新年度相場序盤の取り組み方

3月の株式相場は不安定な場面も見られましたが、ここからいよいよ新年度相場入りとなることから、機関投資家の売買も活発化しやすいでしょう。グローバル経済の力強い回復を反映して日本株市場の上昇期待は引き続き根強いと考えられます。

物色の流れとしては、バリューシフトが足元で強まっていましたが、年初からのバリューラリーによって多くの銘柄で割安感が薄れてきているとの指摘もあるため、より出遅れ感のあるバリュー株への資金シフトといった形になっていく可能性が高いでしょう。

参考銘柄

  • 第一生命HD(8750) 第一生命HDを対象としたeワラントはこちら
  • 東京海上HD(8766) 東京海上HDを対象としたeワラントはこちら
  • また、ハイテクなどグロース株についてもこれまでの利益確定で割高感は修正されており、徐々に値ごろ感も意識されてきています。低下基調が続いていたNT倍率に関しても、足元で下げ渋りを見せてきており、やや修正が期待されます。そのため、割高感が後退しているハイテク株などへの打診買いも一案です。

    参考銘柄

  • 村田製作所(6981)    村田製作所を対象としたeワラントはこちら
  • ソフトバンクG(9984) ソフトバンクGを対象としたeワラントはこちら
  • また、日銀のETF買い入れ方針の変更によってTOPIX型に関心が集まりやすいなか、TOPIXへの指数インパクトが大きい銘柄なども注目されそうです。値がさ株で手が出しづらいですが、eワラントを活用すれば、少額からトレードに参加することも可能でしょう。

    参考銘柄

  • キーエンス(6861) キーエンスを対象としたeワラントはこちら

  • (eワラント証券 多田幸大)

    * 本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。