日本銀行がついに隠れテーパリング(緩和縮小)へ!今後の戦略は?

昨年末に、「日本株の行く末は、日本銀行のPKO次第!?~来年の相場展開につき日銀政策を基準に検証~」という記事を、eワラントジャーナルにて掲載させていただきました。
記事の趣旨は、「2021年を迎え、日本銀行による株価維持政策(PKO)が縮小され、事実上のテーパリングが始まるのではないか?」というものでしたが、さっそく年明け早々に現実のものとなってきました。


隠れテーパリングが始まった!?

下図をご覧ください。
これは日本銀行が2010年より行ってきた株価指数ETFを使った買いオペレーションについて、1日あたりの買入額の推移を表したものです。

昨年の記事掲載時点で、「1日の買入額が700億を下回り、600億、500億となってきたら要注意だ」と、私は指摘させていただきました。

上図を見ればお分かりかと思いますが、それがさっそく現実のものとなってきたのです。
日本銀行は年明けから、1月4日、1月15日と2度、株価指数ETFを買入れているのですが、その金額が2回とも501億円となっているのです。

これは、2016年に4度目の黒田バズーカが発動され、株価指数ETFの買入額を倍増して以来、最も小さい金額になります。つまり日銀は、株価指数ETFを使った金融緩和に関しては、もはや黒田バズーカ第4弾を止め、それ以前の状態に政策を戻したことになります。

更に下図をご覧ください。
これは1年間の株価指数ETFの買入額と、日経平均株価の推移を表したものです。

2019年から隠れテーパリングの様相はあったのですが、2020年にコロナショックが起きてしまい、再び金融緩和拡大へと日銀は舵を切りました。しかし、2021年は再び隠れテーパリングの可能性が高まっています。
このままの買入額のペースが続けば、2021年は年間で約2兆円程度しか買入をしないことになり、隠れテーパリングをし始めたと言えるかもしれません。


一方で世界のマネーは増え続けている?

では、今後の株式市場はお先真っ暗か?というと、一概にそう言い切ることはできないでしょう。
下図をご覧ください。
これは、欧州・日本・米国の各中央銀行がコントロールしているマネタリーベースの推移を表したものです。

これを見る限り、2018年頃より一旦は緩和縮小の方向に動いていましたが、コロナショックの影響もあり、再び緩和拡大の方向に動いており、足元では約1,800兆円に迫る水準となってきております。
ということは、世界のマネーは増え続けていることになりますので、今後も世界の株式・不動産・商品市場などには、投資資金が流入し続けることも考えられるでしょう。


では今後の戦略は?

今までお話ししてきた内容をまとめると、

  • 世界のマネーは増え続けている。
  • 日本銀行が、株価指数ETFを使った株価維持政策を縮小し始めた。

ということになります。
従って、ここから導き出される今後有効な戦略のご提案として、「日本株を売って、日本以外の外国株を買う。」が考えられるでしょう。
eワラント、eワラントCFDを使えば、韓国株や米株に容易に投資できますので、ぜひともご活用いただければと思います。


(eワラント証券 吉野 真太郎)

* 本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。