日本銀行がついに実力行使に!1日に2,000億円買うという最強のナンピン買いに打って出た!

2020年3月16日、日銀は緊急の決定会合を開き、年間6兆円を目安にETFを買い入れる現行のルールを変更し、年間12兆円に増額すると発表しました。
その後1週間経過しましたが、株価はいまだ安値圏で推移している状況です。

しかし、そのような状況に苛立ちを感じたのかどうかは分かりませんが、ついに日本銀行が実力行使に打って出ました。

3月19日、3月23日の2日間、ETFの1日あたりの買入金額を、約2,000億円まで増加させたのです。同じようにREITの買いオペ金額も従来までの金額に比べて約3倍に増やし、1日あたり40億円としました。

株価下落により含み損を抱えた日銀が、発券銀行の力を行使し、ナンピン買いに動いたということになります。

下図をご覧ください。
新型コロナウィルス問題が日本に影響をもたらし始めた2020年2月14日~2020年3月23日における日銀によるETF買いオペとREIT買いオペの金額を表にまとめました。


株価の値下りと共に日銀が積極的にETF/REITを買っていることがお分かりになるかと思います。
このペースで買い続ければ、年間の買入金額を2倍に増額したとはいえ、ETFに関しては年間約60回、REITに関しては年間約45回、買いオペレーションを実行すると弾切れになることになります。

それにも関わらず、このペースで買っているということは…。

あくまでも私見ですが、日銀は弾切れになりそうになった時に、再度ETF買入金額の予算を増額するつもりなのではないでしょうか?
さすがに今の時点でそのような決定は一切ないとは思いますが、安倍首相と黒田日銀総裁との間では、そこまでの話し合いが行われているのではないでしょうか?
そうでなければこのペースでの買入の説明がつきません。弾切れになり、為す術がなくなるというのが一番怖いのですから。

つまり、日銀として何が何でも株価下落を食い止めたいと考えている以上、今後もお金を刷ってETF/REITをナンピン買いしてくる可能性が高いかもしれません。

一般投資家と違って、日銀の資金力は底なしです。足りなくなれば印刷すればいいだけですから、最強のナンピン買いだと言っても過言ではないでしょう。

そして日銀がこのスタンスだということは…?
相場格言にもあるように「中央銀行には逆らうな」となるのでしょうかね。


(eワラント証券 マーケティング部 ヴァイスプレジデント 吉野 真太郎)

* 本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。