東京エレクトロンの“蘇り”に期待高まる

2017年11月末の悪夢から約5か月経過

 4月26日の東京市場で半導体製造装置大手の「東京エレクトロン」の株価が8.4%も上昇しました(一時10%超もあり)。超大型株がこれくらい急伸するシーンそう見られるものではありません。
 同社は25日の取引終了後に2019年3月期の会社連結業績予想を、売上高1兆4,000億円(前期比23.8%増)、営業利益3,660億円(同30.2%増)、純利益2,700億円(同32.1%増)と発表しました。旺盛な需要が継続していることを示すガイダンスとなったこと、さらに配当を前期比199円増やし、年間823円を予定しているとしたことが好感されたものです。ちなみに年間配当823円は、現行の株価からすると約4%もの高配当利回りとなります。
 
 ご存じのように2017年の半導体関連株は全体相場のけん引役となっていました。しかし、昨年11月末から異変が見られるようになりました。某外資系証券のレポートで韓国サムスン株の格付けが「オーバーウェイト」から「中立」に格下げされたこと、これを嫌気しサムスン株が急落したことの悪影響を受けたのです。
 同レポートでは「世界的な半導体市場の頭打ち」も示されていました。半導体といえばDRAM、NAND共に活況を呈していましたが「NAND価格が下落する可能性がある」と警告していました。台湾セミコンダクター株や米ウエスタン・デジタル株も同様に悪影響を受けました。当初は東京エレクトロン株の先行きを楽観視する見方が支配的で「すぐに元の株価を取り戻すだろう」とされていましたが、今年1月末からの全体相場の調整も足かせとなり、2月には昨年高値から約20%も下落することになりました。

もう一度相場をけん引するのなら

 もちろんそれ以降、4月26日のような急反発はありません。好業績見通しを背景とするものであり、必然的に「出直り期待」は高まります。東京エレクトロン株の急反発が「これまで調整していた銘柄の出直り」の号砲となる可能性も否定できない、いや期待できると感じる投資家は多いことでしょう。
 日経平均は3月26日のザラ場安値20,347円49銭から現行水準まで出直っています。TOPIXも同日のザラ場安値1,645.16ポイントから出直っています。このタイミングで東京エレクトロン株にポジティブな動きが見られ始めたのです。

 半導体製造装置関連株の動きにもう一度注目してみたい時です。

東京エレクトロン(8035)
SCREENホールディングス(7735)
日立ハイテクノロジーズ(8036)
東京精密(7729)
TOWA(6315)
(株式ジャーナリスト 天海 源一郎)

※本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。