ひょっとしたら、東京五輪が予定通り開催されるかも?今のうちに買っておくべき銘柄は!?

新しい年が明けて、心機一転といきたいところですが、新型コロナウィルスが昨年に続いて猛威をふるっており、中々普段の生活に戻れていないかと思います。
そんな中、今年予定となっている東京オリンピックの開催も、海外メディアの報道等を見る限り、雲行きが怪しくなってきたと言わざるを得ません。
東京オリンピックの開催が決まった当初は、オリンピックで恩恵を受ける業種の株価が高騰し、まさにオリンピック景気に沸いたのですが、足元の株価はどうなっているのでしょうか?


オリンピック関連銘柄の選定

今回、オリンピック関連銘柄を選定するにあたり、まずは以下の7つのカテゴリーに分けてみました。

  1. 観光・旅行
  2. アミューズメント
  3. 警備
  4. 広告・メディア・イベント
  5. スポーツ
  6. インフラ
  7. 建築・建設・不動産

但し、インフラと建築・建設・不動産に関しては、既に恩恵を享受済みであり、オリンピックを半年後に控えた今となっては、オリンピック関連銘柄とはいえないと判断し、今回の検証からは除外することにします。

従って、上記1~5のカテゴリーに該当する関連銘柄をそれぞれ選び、各カテゴリー内で等ウェイトのバスケットを組成し、足元の株価の推移を検証することにします。
各カテゴリーに該当する銘柄は次の通りとします。

  1. 観光・旅行
    JR東日本【9020】,JR東海【9022】,日本航空【9201】,ANAホールディングス【9202】,エイチ・アイ・エス【9603】,藤田観光【9722】,KNT-CTホールディングス【9726】
  2. アミューズメント
    オリエンタルランド【4661】,任天堂【7974】,サンリオ【8136】,東京ドーム【9681】
  3. 警備
    総合警備保障【2331】,ディー・ディー・エス【3782】,ラック【3857】,ぴあ【4337】,トレンドマイクロ【4704】,JVCケンウッド【6632】,パナソニック【6752】,セコム【9735】
  4. 広告・メディア・イベント
    博報堂DYホールディングス【2433】,アミューズ【4301】,電通グループ【4324】,フジ・メディア・ホールディングス【4676】,Zホールディングス【4689】,ソニー【6758】,エイベックス【7860】,TBSホールディングス【9401】,日本テレビホールディングス【9404】,テレビ朝日ホールディングス【9409】,スカパーJSATホールディングス【9412】
  5. スポーツ
    ルネサンス【2378】,セントラルスポーツ【4801】,アシックス【7936】,ミズノ【8022】,ゴールドウイン【8111】,デサント【8114】,東祥【8920】,コナミホールディングス【9766】


足元のパフォーマンスは?

下図をご覧ください。
これは、コロナショック直前の2020年1月から、コロナショックを経た2021年1月15日までの、各カテゴリーのバスケット価格の推移を表しています。オレンジ色がTOPIXの値動きになります。

如何でしょうか?
日経平均株価が28,000円を超えて、バブル崩壊以降での最高値を更新しているにもかかわらず、TOPIXのパフォーマンスを上回っているカテゴリーは、アミューズメント関連の一つのみとなっており、他は軒並みTOPIXをアンダーパフォームしています。観光・旅行関連に至っては、未だコロナショック後の安値付近から脱却できていないのが実情です。


今後の展望は?

あくまでも私見になりますが、株式市場は既に「東京オリンピックは中止せざるを得ない。」とある程度織り込んでいると考えます。
それ故に、もし東京オリンピックが正式に中止となったとしても、上記銘柄群はこれ以上の失望売りはないかもしれません。
一方で、日本政府は「東京オリンピックが中止になることは想定していない。」と発表しており、依然強気姿勢を崩していないことも事実です。
従って、もし東京オリンピックが予定通り開催されることになれば、ある意味ポジティブサプライズと株式市場は捉え、オリンピック関連銘柄に見直し買いが入るかもしれません。
中でも、私が特に注目したいのは、スポーツ関連とメディア関連です。
もし無事に開催されたとしても、人の移動はかなり制限され、海外からの観光客や国内の人の移動は当初想定された水準よりも大幅に落ち込むことになるでしょう。
しかし、実際にオリンピックが開催されれば、国民は熱狂し、スポーツジムに通い始めたり、関連のスポーツグッズを買ったりする人たちもでてくることでしょう。また、実際にスタジアム等で見なくても、自宅で“巣ごもり消費”ならぬ“巣ごもり観戦”をしたいというニーズが増え、スカパーTVなどに特需が生まれるかもしれません。
今のうちに、「ひょっとしたら東京オリンピックが予定通り開催されるかも?」と考えて、これらの銘柄を拾っておくのも、面白い戦略かもしれません。


(eワラント証券 吉野 真太郎)

* 本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。