東証市場再編で株価上昇が期待出来る銘柄はコレだ!

まいど、相場の福の神こと、藤本誠之(ふじもと のぶゆき)です。連載コラムでは、株式、eWARRANTにまつわる様々な話題をご紹介させていただきます。

第23回は、『東証市場再編で株価上昇が期待出来る銘柄はコレだ!』です。

現在、東京証券取引所は一般投資者向けの市場として、市場第一部、市場第二部、マザーズ及びJASDAQの四つの市場を運営しています。現在東証では、市場構造を巡る諸問題やそれを踏まえた今後の在り方等に関する検討を実施しており、2019年3月27日に、「現在の市場構造を巡る課題(論点整理)」を公表しています。

そこでは、現在の4つの市場から、 

国際的に投資を行う機関投資家をはじめ広範な投資者の投資対象となる要件を備えた企業 (C市場)

一般投資者の投資対象としてふさわしい実績のある企業 (A市場)

高い成長可能性を有する企業 (B市場)

の3市場に変更される可能性が示されています。

これは、現在の東証1部市場の中から時価総額などの基準によって、選別された企業をC市場(東証プレミアム市場)、東証1部で選ばれなかった企業と東証2部、東証ジャスダック市場を統合したA市場(東証スタンダード市場)、東証マザーズ市場をB市場へと変更されそうな感じです。

となると、大きな問題となりそうなのが、現在の東証1部銘柄から、C市場(東証プレミアム市場)とA市場(東証スタンダード市場)に分かれる事です。株価指数運用(インデックス運用)で圧倒的なのが、東証株価指数(TOPIX)に連動するものです。日本銀行によるETF(上場投信)の買いでもTOPIX型のETFの買いが過半を占めています。東証株価指数(TOPIX)の構成銘柄は、現在は東証1部上場全銘柄ですが、今後はC市場(東証プレミアム市場)上場銘柄に限定される可能性が高そうです。もしそうなれば、ファンドはA市場(東証スタンダード市場)に落ちた銘柄を全部売却し、その資金でC市場(東証プレミアム市場)に残留した銘柄を買うことになります。まさに、天国と地獄に分かれる訳です。

この基準自体は現時点では決定されていませんが、様々な報道ベースでは、時価総額250億円というのが基準として考えられているそうです。

2019年5月10日現在の東証1部は、2,142銘柄です。その中で、時価総額250億円以下は、744銘柄で全体の34.7%になります。ざっくり三分の1の企業が落ちることになります。時価総額250億円がその基準になるかは判りませんが、時価総額250億円前後の企業は、基準がどうなるのか非常に気にしています。

筆者は、東証1部上場で時価総額200億円~300億円の219銘柄に絞って、全企業の社長に取材依頼していますが、取材を受けてくれた会社の中で、取材して良かった、今後期待出来そうだと思う銘柄の比率は大きく上昇しています。これは、経営トップが自社の株価が安いと感じていて、株価上昇につながりそうな事であれば、積極的に対応している企業が、藤本の取材依頼を受けてくれているからでしょう。

そこで、東証1部上場銘柄の中で、時価総額が200億円~300億円に企業で、藤本の取材依頼をうけてくれており、藤本がその企業の成長性を認識し、C市場(東証プレミアム市場)への残留意欲が高く、株主還元の強化・個人投資家向けIRの強化によって、株価上昇が期待出来る銘柄を、『東証市場再編で株価上昇が期待出来る銘柄はコレだ!』として、5銘柄ご紹介しましょう。

日特建設 (1929)東証1部
株価591円 時価総額260億円
麻生グループの環境防災、維持補修、都市再生分野などの専門工事に特化した地質に強い建設会社。

福の神ワンポイント
環境・防災、維持補修、都市再生といった今後大きく成長しそうな分野に強みを持っています。

大阪有機化学工業 (4187)東証1部
株価1,019円 時価総額228億円
大阪に本社がある独立系化学会社。アクリル酸エステルを多品種少量生産しています。

福の神ワンポイント
半導体材料の製造に使用されるレジストの原料である高品質アクリルモノマーを開発しています。高性能な半導体での世界シェアが約7割と圧倒的なグローバル・ニッチ・トップ企業です。

萩原工業 (7856)東証1部
株価 1,356円 時価総額202億円
岡山に本社があるブルーシートなどの樹脂繊維製品の大手企業。一貫生産に強みをも言っています。

福の神ワンポイント
「おもしれぇ 直ぐやってみゅう」が創業者の口癖で、「切る、伸ばす、巻く、織る」を中核技術として新しい市場をつくる、新しいものをつくっている企業です。

不動テトラ (1813)東証1部
株価1,436円 時価総額237億円

不動建設の土木部門とテトラが合併した企業です。海上土木・地盤改良が2本柱。

福の神ワンポイント
洋上風力発電で注目度が増す海上土木に強みを持っています。トンネルや道路、港湾など構造物の築造に関わりながら、同時に土台となる地盤の液状化対策や沈下対策や、浸食の激しい海岸線や港湾の防波堤等を波の力から防護するなど高い技術力を保有しています。

グルメ杵屋 (9850)東証1部
株価 1,132円 時価総額256億円
大阪に本社があるそば『そじ坊』、うどん『杵屋』などが主力ブランドの外食企業。

福の神ポイント
消費者の健康志向の強まりで「そば」に注力しています。M&Aに積極的で、今後も着実な成長が期待出来そうです。

株価データは2019年5月10日終値ベース

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(財産ネット株式会社 企業調査部長 藤本誠之(ふじもと のぶゆき))

※本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。