株価と暗号資産の意外(?)な関係性

株式市場では日経平均がバブル崩壊以後の最高値を更新する26,000円台をつけ、米国のダウ平均は市場初の3万米ドルに近づいています(11月24日15時時点)。

しかし、好調な株式市場以上のパフォーマンスをあげている資産があります。それがビットコインをはじめとする暗号資産(仮想通貨)です。最も認知度の高い暗号資産であるビットコインは本稿執筆時点で昨年末比+150%の上昇を遂げており、2017年末につけた史上最高値に迫っています。もしかすると暗号資産の上昇と株価の上昇には何かしらの関係性があるのかもしれません。


暗号資産市況をけん引したのは大口投資家と少額投資家?

図1はビットコインの価格推移です。2017年末に最高値を付けた後、多額の流出事件でビットコインは大きく価値を落としました。その後2019年上旬に再び大きく上昇しましたが、2020年3月のコロナショックで大きく値を落としました。しかし、株価の戻りと時を同じくして大きく上昇し、長く跳ね返されてきた10,000米ドルを突破し、18,000米ドルを超える水準に到達しています。


なお、ビットコインに次いで取引量の多いイーサリアムも昨年末比+372.6%、リップルは+201.6%と大きく上昇しています。

ビットコインなど暗号資産が大きく上昇した理由としては、以下のような理由が考えられます。

  1. ヘッジファンドなど大口による需要
  2. スマホ用取引アプリ「ロビンフッド」などを利用する素人少額投資家(ロビンフッダー)による積極的な取引

特に②に関しては株式市場においてもその存在感を増しており、コロナショック以後の株価のけん引役として様々なメディアで報じられてきました。同様の事象が暗号資産市場でも起きていたと考えられます。


暗号資産の上昇が株価にも影響?

前述の通り大きく上昇した暗号資産市場は株価にも影響をもたらしているのかもしれません。その証左の1つと考えられるのが、半導体関連銘柄の上昇です。図2はフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)とS&P500、日経平均の年初来のパフォーマンス推移です(2019年末を100として指数化)。SOX指数とは、エヌビディア(NVDA)やアドバンスド・マイクロ・デバイセズ(AMD)、インテル(INTC)、クアルコム(QCOM)、テキサス・インスツルメンツ(TXN)などの半導体関連株で構成された株価指数です。


図2をご覧いただければ、コロナショック以後、SOX指数が主要な株価指数をアウトパフォームしていたことがお分かりいただけるのではないでしょうか。半導体関連株の上昇が株式市場の上昇をけん引していたとも言い換えられそうです。

では、なぜ半導体関連株が上昇したのでしょうか。その要因の1つと考えられるのが、暗号資産市場の上昇です。「半導体」、「暗号資産」のキーワードで思いつくものにマイニング(採掘)が挙げられます。

暗号資産を手に入れるには円や米ドルなどの法定通貨と交換する方法のほかに、マイニングがあり、マイニングをするには高速の計算処理が必要となります。2018年以降の暗号資産の下落を受けてマイニング需要は減衰したと考えられますが、コロナショック以後の急騰を受けて、高性能のコンピュータを大量に用意し、大規模なマイニングが行われているものと考えられます。このマイニング用コンピュータにFPGA、ASIC、ASSPといった半導体製品が使われており、暗号資産の相場が上昇するほどマイニング参加者が増え、それによって高性能の半導体製品の需要がさらに高まるという循環になっていると考えることもできそうです。実際に、ナスダック市場に上場するライオット・ブロックチェーン(RIOT)やマラソン・パテント・グループ(MARA)などの暗号資産マイニング業者はハッシュレート(採掘速度)の向上計画を発表しており、計画通り機器が配備されるとすれば相当数の半導体需要が発生することになりそうです。

引き続きビットコインなど暗号資産相場の上昇が続くと考えるならば、半導体関連株への物色が一層強まることが考えられます。以下の半導体関連株はeワラントの対象になっているので、まずは少額からeワラントを通じて半導体関連株に投資をしてみるのも一案です。

米国株式
エヌビディアを対象とするeワラント
AMDを対象とするeワラント

国内株式
東京エレクトロン(8035)を対象とするeワラント
アドバンテスト(6857)を対象とするeワラント
SUMCO(3436)を対象とするeワラント


(eワラント証券)

* 本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。