業績と需給面から見る日経平均株価のゆくえ

 日経平均株価は年初から堅調な推移であったが、1月23日の2万4,129円を高値に3月26日の2万347円の安値まで18.6%調整した。
 トランプ大統領就任後、堅調な米国景気や減税などの経済対策を積極的に行ったことに支えられ、世界的に株価は堅調に推移、リスクに寛容な低ボラティリティ相場が長らく続いていた。2月の米雇用統計をきっかけにボラティティの高まりに伴い、世界的にポジション整理から相場は下落した。

 今回は需給と業績面から今期の日経平均の推移を考察したい。
 需給面は外国人投資家の売りが目立ち、年始から現物で約2兆円、先物では4兆円と大幅な額を売り越した。一方、個人投資家は相場が下落を始めると大幅に買い越しに転じており、相場が下落を始めた1月最終週から底を付けた3月最終週まで2兆円市場を買い越し、日銀と共に外国人投資家の売りを吸収した。
 その後、個人投資家は相場の反転と共に1.5兆円を売り越し、投資余力が回復、今後の下落時に下値を支える強い援軍となろう。

 業績面では前期(2018.3期)は前々期(2017.3期)から28.4%の増益と想定を大きく上回る増益となった。
今期の業績予想は昨年の増益で発射台が高くなったにもかかわらず3.8%の減益予想に留まっており、事前の想定(一ケタ後半の減益)を大きく上回る堅調な数字となっている。
 今期の業績予想は為替の前提レート等を勘案すると控えめであることから昨年同様、期末にかけて上方修正が続く展開を想定している。

 需給と業績から見る年末までのポイントは「外国人投資家の出動」、「業績の上方修正の推移」に注目点。今期業績の推移は昨年ほどの大幅増益にはならないものの、想定為替レートと比較すると円安になっていること、事業環境を考えると電機・精密セクター、商社・卸売セクター等で業績予想が控えめであることから四半期ごとの上方修正を想定している。

 「外国人投資家の買戻し」については業績の上方修正を確認できる秋口から年末にかけての上昇を想定しているため、年末に近い満期日が設定されているeワラント投資は11月14日満期の日経平均 コール 1185回の買いを検討したい。
(この銘柄を見ている方が他に見た銘柄)
日経平均 コール 24,500円
日経平均 コール 24,000円
日経平均 コール 23,000円
米ドルドル高(コール)型 112円
コーン先物リンク債_2018年12月限 プット 4米ドル

 注目セクターは自動車、商社・卸売セクターに注目している。商社・卸売セクター資源価格の高騰の織り込みが小さいため上方修正を想定。自動車セクターはトランプ大統領の大幅な関税の引き上げ報道より売り込まれているが、日本、欧州共に多くの台数を米国で生産していることから実現は困難であろう。低PER、低PBR株が多い自動車部品メーカーは割安感が際立つ銘柄も多いため、スクリーニングなどで投資銘柄を探してみてはいかがだろうか。

(こころトレード研究所 所長 坂本 慎太郎)

※本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。