波瀾相場は、ニッチトップ銘柄で乗り切れ

まいど、相場の福の神こと、藤本誠之(ふじもと のぶゆき)です。連載コラムでは、株式、eワラントにまつわる様々な話題をご紹介させていただきます。

第20回は、『波瀾相場は、ニッチトップ銘柄で乗り切れ』です。

先月末、新興市場に大激震が走りました。1月29日、再生医薬開発のサンバイオ(4592 東証マザーズ)が、米国で開発中の慢性脳梗塞治療薬の臨床試験において主要評価項目を達成できなかったと発表した事から、大暴落したからです。

10月後半から株価が4倍高になっていたことから、発表直前の1月29日終値から、4日連続のストップ安。

ようやく5営業日目に全数一致で寄ったときには、2,440円と約5分の1。

『サンバイオショック』と言われる惨状で、他の新興市場銘柄も巻き込まれ、東証マザーズ指数も、1月21日高値979.72から2月8日安値849.86まで暴落しました。

大きく傷ついた個人投資家も多く、現在はリハビリ相場となっています。

このような相場展開の中では、ニッチな業界であっても、トップシェアを持っているニッチトップ企業で、極端な割高感のない銘柄が買い安心感があります。

今回は、相場の福の神が特選した、ニッチトップ銘柄をご紹介しましょう。

MTG(7806)東証マザーズ

名古屋市中村区に本社がある美容ローラー『リファ』・EMS『シックスパッド』など様々なブランドを持つ美容・健康に関する製品のファブレスメーカー。

製造・直販を行っており、有名百貨店・大手家電量販店やネット通販で販売しています。

美容ローラー・EMSの分野では、トップシェアを誇るニッチトップ企業です。

2019年9月期の第1四半期決算では、日本・韓国での美容ローラー『リファ』の中国人旅行者向けの販売が税関の規制強化で急減したことから減益となり、株価が大暴落しています。

しかし、中国での直販は伸びており、販売ルートの変更によって対応できそうです。

ポエック(9264)東証ジャスダック

ポエックは広島県福山市に本社があり、ポンプ・送風機など産業インフラ機器の専門商社から始まり、新しい環境関連機器を自社開発し、製造から販売まで行うメーカー機能もある会社です。

商社・サービスというキャッシュカウの安定ビジネスを保有しており、革新的な環境・防災機器を開発する自社開発製品で大きな成長を目論んでいる会社です。

特に、災害時対応型の次世代消火装置『ナイアス』は、利益率も高く期待の新製品です。

東京電力ホールディングスの柏崎刈羽原子力発電所における安全対策に採用が決定となるなど、製品の信頼性は折り紙付きと言えるでしょう。

また、東日本大震災以降、津波対策のため、全国で防潮堤が作られていますが、海が見えなくなったとの住民の反対運動も行われています。

その解決策として、同社が手掛ける「見える防潮堤」にも今後に大きな期待ができます。

利益率の高い自社製の環境・防災機器によって、大きな成長が期待できそうです。

カチタス(8919)東証1部

カチタスは、群馬県桐生市に本社があるおうち買い取り全国No.1の企業です。

全国100カ所以上に営業店舗網を持ち、地方の一戸建て、マンションを中心に買い取り、水回りなどを中心にリフォームして販売しています。

平均単価は1,440万円ですが、1,000万円~1,500万円の物件が多いそうです。

地方では、数多くのインパクトのあるテレビCMを放映しており、圧倒的な認知度があるそうです。

ニトリHDと資本業務提携を行っており、ニトリHDが筆頭株主です。

カチタスは、地方での中古戸建市場というニッチな業界での圧倒的なシェアを持つニッチトップ企業です。

少子化で人口減の日本にとっては、空き家の増加は大きな問題です。

空き家が増加しても、住みやすい良質な住宅は数少なく、平均単価1,440万円で良質な住宅を供給するカチタスは、まさに社名通り、家に価値(バリュー)を足すことのできる企業と考えられます。

日本テクノ・ラボ(3849)札証アンビシャス

東京都千代田区平河町に本社を置く日本テクノ・ラボは、プリンター関連のソフトウェアに強みを持つ企業です。この分野では圧倒的ニッチトップ企業です。

日本の大手複写機・プリンターメーカーの多くにソフトウェアを提供しています。最近では、セキュリティ関連事業に注力しており、情報・映像・サイバーなどの様々なセキュリティサービスを提供しています。

元々持っていたプリンター関連の技術から、セキュリティ関連のビジネスに進出して大きな成長が可能になりました。

現在、情報漏洩は企業にとって解決しなければ企業の存続に関わる重要な経営課題です。

これを解決する日本テクノ・ラボは、今後に急成長を期待できるかもしれません。

ヤマシンフィルタ(6240)東証1部

横浜市中区桜木町に本社を置くヤマシンフィルタは、建設機械向けの油圧フィルタでは世界トップシェアの企業です。

建設機械の故障の大半は油の汚れからきており、フィルタはまさに人間の腎臓。

そんな腎臓に代わって油の汚れを濾過するのが、ヤマシンフィルタのフィルタです。

日本の小松製作所や日立建機はもちろんのこと、世界最大の建設機械メーカーである米国のキャタピラーや、中国の建設機械メーカーである三一重機などの世界の主要な建設機械メーカーが顧客となっています。

ヤマシンフィルタが開発した新素材ナノファイバーは、現行品の3倍の耐久時間を持ち、まさに機動戦士ガンダムのシャアの赤ザクのような新素材です。

この新素材により純正品の使用率が急拡大し、現在の主力ビジネスである建設機械用フィルタでも高成長が期待できます。

また、この新素材は、空調機器のエアフィルタ、アパレルで遮熱性が高い機能素材、農業で断熱性シート、住宅で防音材と様々な活用が可能です。

現在の売上高の9割は、建機用フィルタですが、近い将来には、この比率が半分くらいの総合フィルタメーカーに生まれ変わりそうです。

株は変化を買うものです。

ヤマシンフィルタには、現在の主力ビジネスでも高成長を期待できる上、夢の新素材で大きな飛躍・変化の可能性を感じます。

ヤマシンフィルタを対象とするeワラント

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(財産ネット株式会社 企業調査部長 藤本誠之(ふじもと のぶゆき))

※本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。