過去の自民党総裁選前後で株価はどう動いた!?足元の相場は買いなのか?売りなのか?

今年の4月30日に 「今年は選挙の年!選挙前後の戦略とは?」と題して、過去の衆議院選挙前後のパフォーマンスを比較検証した記事を掲載させていただきました。

当初、任期満了に伴う衆議院選挙という選択肢は、通常ではあまりないものであるために、菅総理がここぞというタイミングで衆議院を解散し、総選挙後に勝利した後に、自民党の総裁選で再任されるという日程になるものと考えられてきました。

しかしここに来て急転直下、「菅総理の元では衆議院選挙は戦えない」という声が多く上がり、現職の総理大臣兼自民党総裁による総裁選への出馬が難しい状況となり、総理大臣になるチャンスが回ってきた有力議員たちがこぞって総裁選への立候補を検討する状況となっております。

それを受けてか、「菅総理、総裁選へ出馬せず」というニュースが流れた直後から、それまで軟調だった日経平均株価が大きく反発しております。大方の予想とは大きく様相が変化したために、「誰が総理になるか分からない」というリスクを避けるために、ショートポジションを組んでいた投資家達が一旦ポジションを解消するための買戻しをしたものと予想されます。

ただ、反発率が9/7終値時点で、8/20の終値27,013.25円から計算して約10%に達しており、やや先走り感も否定できません。

そこで前回の衆議院選挙前後での株価のパフォーマンス分析と同様に、今回は自民党総裁選前後での株価のパフォーマンスを検証してみたいと思います。


検証方法

1965年以降の自民党総裁選挙を対象に(計35回)、投票日前後の日経平均株価のパフォーマンスを調べました。(【表1】を参照。灰色にハイライトされた部分は、自民党が野党であったために、自民党総裁=総理大臣が成立しなかったタイミングを意味しています。)

株価データを記録するタイミングとして、投票日-30日、投票日、投票日+30日、投票日+60日、投票日+90日の計5日を前提とし、それぞれのタイミング間でのパフォーマンスを集計しました。(もし該当日が休日であった場合は、直近の取引日の株価データを採用しています。)


検証結果

下の表2をご覧ください。

足元では株価は堅調に見えますが、投票日以降は下落するという傾向があるようです。
ただ、内容をよく見てみると、一概にそれが正しいとは言えないようです。

下の表3をご覧ください。これは各期間における勝率を表しています。

如何でしょうか?
勝率で言えば、五分五分、もしくは上昇する確率の方が高いという結果になっております。

これでは正直戦略としては使えません。

そこで、次にそれぞれの期間におけるボラティリティ(標準偏差)を調べてみました。

下の表4をご覧ください。

如何でしょうか?
既に、足元で約10%近く上昇していることを考えると、過去の変動率を考えるならば、十分な水準まで到達していることになります。

従って、総裁選前後で株価が上がるか下がるかはイマイチ判断できませんでしたが、足元の相場状況を鑑みるに、ここからは更に一段高になる確率よりも、調整局面を迎える確率の方が高いかもしれません。

しかしそうは言っても、重要な政治イベントですから何が起こるか分かりません。
そこで重要になってくるのが、損失限定というキーワードです。
日経プット型eワラントを買っておけば、損失限定でレバレッジを利かせて投資ができますので、このような重要イベント前には有効な投資手段になり得ます。

ご参考にしていただければ幸いです。

(eワラント証券 吉野 真太郎)

※本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。