選び方が分からな~い!そんなあなたにオプションの選び方を解説します【前編】

「オプションに興味があって、デルタやガンマなどのギリシャ文字の意味も含めて、色々勉強したんだけど、いざ売買しようとすると、どれを選んだらいいのか分からない…」

このようなお悩みの声を良く聞きます。

確かにそうですよね。
例えば現物株だったら、銘柄名と売り買いの方向を選ぶだけです。
FXや先物、CFDにしたって同じですよね。

しかしオプションを売買しようとするならば、①原資産を選ぶ→②コール/プットを選ぶ→③権利行使価格を選ぶ→④満期日を選ぶ、というように4段階のアプローチが必要となってきます。

しかも極めつけは、価格の不透明性です。

直線的な損益線を持つ商品(現物株、FX、先物、CFDなど)ならば、基本的には原資産の価格=商品価格になりますので、価格の透明性も高いですし、原資産の変動率×レバレッジを計算すれば、容易にリターンも計算できます。

しかし、オプションのような曲線的な損益線を持つ商品は、原資産価格≠商品価格である上に、レバレッジも絶えず変動するために、リターンの計算も難しくなってきます。

そしてこの結果、オプションを勉強したのに、手を出せていない投資家の方々も多いのではないでしょうか?

そこで今回、そのような投資家の方々向けに、オプションの特徴、そして選び方について、権利行使価格を変動させた場合【前編】、満期日を変動させた場合【中編】、ボラティリティを変動させた場合【後編】とに分けて解説していきたいと思います。

せっかく勉強したのですから、使わない手はないです。
ぜひ最後まで読んでいただければと思います。


権利行使価格が違えば、それぞれの変数はどう変化するか?

前提としては、日経平均を原資産とするオプションを想定したいと思います。
そして、以下の条件下で、それぞれの権利行使価格での、それぞれのパラメーターの値を表にしたものが次の表になります。

  • ボラティリティ:30%で一定
  • 満期:30日
  • 日経平均の現在値:20,000円
  • タイプ:コールオプション

視覚的に分かり易くするために、グラフにしてみました。

如何でしょうか?

  1. 20倍を超えるようなレバレッジ投資も可能なため、CFDや先物にはない魅力もある。
  2. レバレッジはOTMになればなるほど高くなる。
  3. ATMでガンマは最大となる半面、セータも最大となり、時間的価値の減少も大きくなるなる。
  4. 30%程度のボラティリティで変動する銘柄なら、約3%の保険料を支払うことで、1カ月間リスクヘッジをすることができる。

以上の4点が言えるかと思います。

注意すべきポイントは2番です。
レバレッジはあくまでもレバレッジであり、儲かる保証はありません。
例えば40倍のレバレッジがあるからといって、1カ月満期の130%コールを購入しても、取引所での呼び値単位などの理由から、価格感応度が悪く、買値と売値の売買スプレッドだけ損をして終わるというパターンも多々あります。
従って、レバレッジを求めて今回の条件のコールオプションを使うなら、100%~110%コールに該当するオプションを使用するのが良いでしょう。

また、覚えておきたいポイントは4番です。
保有している原資産のポジションを、約3%の保険料でフルヘッジできるというのは魅力です。
オプションを使えば、自分にとって有利な方向に相場が動いたとしても、利益をしっかり伸ばせますし(リスクヘッジの方法、本当にそれで良いですか!?こんな方法もありますよ!を参照)、決算発表や大きな政治・経済イベント前には有効でしょう。


(eワラント証券 営業部ヴァイスプレジデント 吉野 真太郎)

※A 権利行使価格の値は一般的には、原資産価格に対する水準(%)で表されます。従ってコールの場合、イン・ザ・マネー(ITM)のオプションは100%以下の権利行使価格で表現され、アウトオブ・ザ・マネー(OTM)のオプションは100%以上の権利行使価格で表現されます。

※B プレミアム(%)とは、原資産価格に対するプレミアム金額の割合を表します。

*本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。