銅相場の下落と意外な銅関連株とは?

今年2月に高値を付けた銅相場は下落傾向にあります。ロンドン金属取引所(LME)の3ヵ月先物は今年2月に1トン当たり6,100ドルを超えていましたが、直近では5,500ドル~5,600ドルほどまで下落しています。

本稿では銅相場の直近の状況と、銅相場に関係が深い日本株などについて紹介しています。

直近の銅相場の状況

図はLME銅の3ヵ月先物の推移(ドル/トン、日足)です。図には掲載されていませんが、銅相場は昨年の7月から10月にかけても停滞していました。

10月末からは株式相場と同様に上昇に転じていました。これはトランプ政権による米国を中心とする世界景気の拡大が期待されたことなどが要因かもしれません。しかし、2月以降は銅相場は再び下落局面にあります。

銅は発電、建築、通信、基盤などにかかわる様々な製品に利用されているため、銅価格は景気動向に敏感に反応する傾向があります。

銅相場は世界経済の先行指標とも言えるかもしれません。直近の下落の背景としてはトランプ政権によるインフラ投資への期待感がしぼんだことがあるのかもしれません。また、世界の銅需要の4割を占める中国の経済の先行きに対する懸念を反映している可能性もあります。

日本株などへの影響

銅相場の動向は一部の日本株にも影響を与えるものと考えられます。住友金属鉱山(5713)や、銅鉱山を手掛ける商社などはすぐに思いつくところですが、株価と銅相場の関係を分析したところ、意外な銘柄も銅相場との関係性が見られました。

以下は、eワラントの対象原資産になっている株式と指数を対象として、過去2年間で値動きの関係性について調べた結果、正の関係が強かったものです。

正の関係とは、銅相場が上がったときに株価や指数値が上がり、銅相場が下がったときに株価や指数が下がったという関係があったということです。

住友金属鉱山(5713):銅関連株の代表格。チリで銅鉱山開発、銅製品を製造。
ハンセン指数(HSI)ハンセンH株指数(HSCE):中国の株価指数は銅相場とも強い関係性。
コマツ(6301):同社の鉱山機械が銅鉱山の開発に利用されていることが影響か?
東京海上ホールディングス(8766):鉱山機械などに掛ける機械保険への影響が株価に?
三井金属鉱業(5706):銅箔生産で銅相場に関係するも、同社のメインは銅よりも亜鉛。

eワラントには銅相場を対象としたプラス5倍、マイナス3倍のレバレッジトラッカーがあります。中長期的な銅相場の下落を想定する場合は、マイナス3倍トラッカーを保有するのも一手です。

より大きなリターンを狙うのであれば、銅相場と関係性の高い上記の株価および指数を対象とする、プット型eワラントを検討してもよいでしょう。

なお、以下の銘柄は分析の結果、銅相場との関係性があまり認められなかったものです*。事業内容を考慮すれば当然の結果とも言えそうですが、これらの銘柄にもeワラントを通じて投資することができます。

LINE(3938)
サイバーダイン(7779)
ダブル・スコープ(6619)
そーせいグループ(4565)
JT(2914)

*過去2年間の銅先物価格を説明変数とする回帰分析において、決定係数がeワラントの対象原資産の中でも0に近い結果となった銘柄。

(eワラント証券 投資情報室)

※本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。