新年明けて早々、中国を発端に新コロナウィルス騒ぎが勃発し、世界の株式市場に水をさしています。
中国?
新型のコロナウィルス?
呼吸器系に影響が?
どこかで聞いたような…
そうなんです。2002年~2003年にかけて、中国を発端に世界を震撼させたSARSに似ていますよね!?
そこで今回は、その時の株式市場はどうだったのか?を分析してみました。
SARSとは?
SARSとは、「重症急性呼吸器症候群」と呼ばれたもので、新型のSARSコロナウィルスが原因とされました。2002年11月16日に中国南部の広東省で発生し、2003年7月5日にWHOによって終息宣言が出されるまで、世界を震撼させたニュースでした。
新型のSARSコロナウィルスが原因で、呼吸器系に問題を引き起こすという点で、今回の事例と非常に良く似ていると思われます。
当時の株式市場はどうだったのか?
下図をご覧ください。当時の日経平均株価とNYダウ平均を指数化してプロットしてみました。

感染の発生当初は株価への反応も小さかったことが分かります。
しかし発生から2カ月経ったあたりから、死亡者数や致死率の高さなどがメディア等で報道され続け、株価にマイナス影響を与えているのが分かります。
しかし、注目したいのは下がっても10%程度だということです。
SARSのケースで言えば、2月末頃、つまり発生から3カ月経過したあたりから底をうち反転していることが見て取れます。
今回のケースに当てはめれば?
SARSの例からすれば、2019年12月中旬に感染が確認されたことを考えると、2020年3月頃には株価は反転し、その更に後遅れて、WHOによる終息宣言が出されると予想することもできます。
従って、今後感染拡大の報道が増えてきても一喜一憂せずに、絶好の買い場を待つことが得策かと思われます。
下値目途は、日経平均株価で言うと、24,000円から10%下の22,500円~23,000円あたりが底値と考えて良いのかもしれません。
(eワラント証券 マーケティング部 ヴァイスプレジデント 吉野 真太郎)
* 本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。