12月相場で期待の相場の福の神 特選の東証マザーズ銘柄はコレだ!

まいど、相場の福の神こと、藤本誠之(ふじもと のぶゆき)です。連載コラムでは、株式、eワラントにまつわる様々な話題をご紹介させていただきます。

第41回は、『12月相場で期待の相場の福の神 特選の東証マザーズ銘柄はコレだ!』です。

ファイザー、モデルナ、アストラゼネカなどの新型コロナワクチンの有効性のニュースから、経済回復を先取りする形で、今まで売られてきたバリュー(割安)株が急反発しています。日本株では、業績悪化懸念から大量の空売りが先行していた銘柄の買い戻しも入り、大きな上昇となっています。

一方、利食い売りから下落したナスダック指数が史上最高値を更新しているように、グロース(成長)株も、利食い一巡後上がってきています。日本でも、日本電産(6594)、エムスリー(2413)などの大型グロース株が上値追いの展開となっています。

これらの結果、NYダウは一時3万ドルの大台を突破、日経平均株価も29年ぶりの高値の26,000円台をつけるなど、主力の大型株が強さを見せています。

そのような堅調な相場展開の中、蚊帳の外におかれているのが、東証マザーズなどの新興市場銘柄です。しかし、大型株の上昇が一服すれば、中・小型銘柄に個人投資家の注目が集まるかもしれません。

また、12月の新規公開スケジュールを確認すると、26銘柄と多くの新規上場が予定されていますが、すべて12月15日以降の新規上場です。新規公開がピークを迎える前の師走相場前半は、既存の東証マザーズ銘柄の取引活性化が期待出来そうです。

そこで、今回は12月相場で期待の相場の福の神 特選の東証マザーズ銘柄はコレだ!と題して、相場の福の神こと、藤本誠之が、実際に企業トップに取材して、今後大きな成長が期待出来ると考える銘柄をご紹介いたしましょう。


トヨクモ(4058)東証マザーズ
株価 5,780円 時価総額292億円

東京都品川区の五反田駅近くに本社があり、法人向けのクラウドサービスの開発/提供と新サービスの開発と運用を行っている企業です。現在の主力製品は、サイボウズの業務を効率化するグループウェア「Kintone」連携サービスと、安否確認サービスです。

★福の神ポイント
トヨクモは、BtoB向けに数多くの月額課金サービスを行っています。同サービスは解約率が低く、新規顧客の増加により安定的な収入増が期待出来るストック型ビジネスです。
主力としているサイボウズの業務を効率化するグループウェア「Kintone」の連携サービスは、「Kintone」の伸びに連動した成長が期待出来そうです。また、安否確認サービスは、低価格戦略を採っており、今後のシェア拡大が期待出来そうです。
今後は、安否確認サービス同様、低価格のBtoB向け新サービス提供を予定しているとのことで、中・長期での成長が期待出来そうです。


ティアンドエス(4055)東証マザーズ
株価 7,640円 時価総額272億円

横浜市西区みなとみらいに本社があり、ネットワーク技術、画像処理技術、ソフトウェア高速化技術、次世代メモリに関するソフトウェア技術等、ティアンドエス技術者が所有する高度ソフトウェア開発能力により、お客様の会社を「進化」させる企業です。

★福の神ポイント
現在の主力ビジネスである「ソリューション事業」「半導体事業」は、日立、キオクシア、東芝、ソニーなどの大手電機会社を既に主力顧客としており、大きな成長は望みにくいですが、安定的な収益源となっています。そのキャッシュカウのビジネスで得た収益を、高度な技術力を武器に成長市場を開拓する「先進技術ソリューション事業」に投資してきました。東北大学国際集積エレクトロニクス研究開発センター(CIES)と次世代メモリの大本命と目されるスピントロニクス技術を搭載した“STT-MRAM”の共同開発契約を結んでいます。“STT-MRAM”は消費電力が従来のDRAMやSRAMに比べ1/100~1/1,000に低減できる画期的な半導体です。この「スピントロニクス/CMOS Hybrid LSI の設計技術及びソフトウェア開発と実用化」の研究開発が中小企業庁の開発支援事業に採択され、3カ年の補助金事業になっています。今後、研究開発の進展に伴って、大きな成長が期待出来るかもしれません。


Sun Asterisk(4053)東証マザーズ
株価 993円 時価総額83億円

Sun Asteriskは、東京都千代田区の神田駅近くに本社があり、企業の新規事業を、ビジネス設計から、システムの要件定義、WEB/アプリの制作までを一気通貫で提供するデジタル・クリエイティブスタジオがメインビジネスの企業です。日本に約200名、ベトナムに1,000人超の社員がおり、ビジネス設計だけでなく、実際にデジタル技術を駆使して、新規事業を立ち上げるところまで対応できる日本ではオンリーワンの企業です。

★福の神ポイント
Sun Asteriskの最大の強みは、日本では確保し難いIT人材を、ベトナムなどASEAN諸国で豊富に抱えており、毎年一定数を確実に獲得できる継続的なシステム構築が出来ていることです。ASEAN諸国の、ITエンジニアを産み出す大学に、日本語教育や、Sun Asteriskの独自のIT講座を無償提供しています。同講座は、ハノイ工科大学の情報工学部650名の約3割が受講するなど、大人気となっています。あらゆる産業のデジタライゼーションを促進し、社会をアップデートするための価値創造を実現できるSun Asteriskの成長に期待です。


株価データは2020年11月27日終値ベース

*本サイトで紹介する意見や予測は、筆者個人のものであり、所属する会社や会社のアナリストとしての意見や予測を表わすものではありません。また、紹介する個別銘柄の売買を勧誘・推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

*正確かつ信頼しうると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性または完全性を保証したものではありません。


(財産ネット株式会社 企業調査部長 藤本 誠之(ふじもと のぶゆき))

※本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。