2019年新年相場の新相場テーマ『洋上風力発電』関連銘柄はコレだ!?

 まいど、相場の福の神こと、藤本誠之(ふじもと のぶゆき)です。連載コラムでは、株式、eWARRANTにまつわる様々な話題をご紹介させていただきます。

 第17回は、「2019年新年相場の新相場テーマ『洋上風力発電』関連銘柄はコレだ!?」です。

 11月も後半に入り、様々な媒体で2019年の新しい相場テーマが聞かれる季節となってきました。そこで、藤本も色々考えていたのですが、ある会社に訪問したときに大きなヒントをいただきました。藤本は年間約300社の会社訪問を行っており、その企業の事だけでなく、様々なことをお聴きします。レノバ (9519)東証1部の会社訪問で、今後大きな相場テーマになりそうなネタを教えていただきました。それが、『洋上風力発電』です。

 ちょうど、政府は11月6日、海洋再生可能エネルギー発電設備の整備において、日本の海域での長期占用が可能となる法律案を閣議決定したと発表しています。この臨時国会で、この法案が通る予定となっています。

http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/keika/1DC9EB2.htm

 日本風力発電協会(JWPA)では、洋上風力発電が注目を集めている理由は、陸上よりも風況が良く、土地契約が少ないことから大型タービンを導入しやすいなど、大型化が可能なこと。また、年間1~2GW(ギガワット)の継続的導入によって風力発電設備のサプライチェーンが形成され、風車基盤、タワー、ブレードの製造から設置工事、保守までを含めた長期安定的な新産業の創出も期待されているそうです。国内で10GWの洋上風力発電の導入が実現した場合の直接投資額は5~6兆円程度にのぼり、2030年までの累計で13~15兆円の経済波及効果と、8~9万人の雇用創出が見込めるそうです。

 例えば、レノバが計画している秋田県由利本荘市沖で世界有数規模となる洋上風力発電所は、総工費約4,000億円、約500万キロワットの発電所です。設置する風車は1基6万キロワットから、9万キロワット程度を予定しており、高さは130~170メートル程度の巨大なモノです。秋田県沖約1キロのところに、丸ビルと同じ高さの風車が50~80本も建設されるそうです。壮大な計画です。

 まさに、2020年東京五輪後のビッグプロジェクトとなりそうなので、2019年の大きな相場テーマになります。

 今回は、相場の福の神こと藤本が選定した『洋上風力発電』関連銘柄をご紹介いたしましょう。

レノバ(9519)東証1部
 東京都中央区京橋に本社がある再生可能エネルギーの発電と開発・運営を行っている企業です。秋田県由利本荘市沖で世界有数規模となる洋上風力発電所の建設を計画する秋田由利本荘洋上風力合同会社(代表社員レノバ)を、JR東日本、コスモ石油と共同で設立しています。洋上風力発電では、ど真ん中の本命企業です。

前田建設工業(1824)東証1部
 東京都千代田区富士見に本社がある土木に強みがある建設会社です。「脱請負」「環境経営No.1」 を掲げ、同業他社に先駆けて再生可能エネルギーへの取組を進めています。山口県下関市安岡沖で洋上風力発電プロジェクトを行っています。

五洋建設(1893)東証1部
 東京都文京区後楽に本社がある海上土木首位の建設会社です。『マリコン』のトップ企業です。外洋における土木工事や洋上風力発電施設の設置工事など、気象・海象条件の厳しい海域でも安定してクレーン作業を行うことができるSEP型多目的起重機船を保有しており、洋上風力発電の建設においては、なくてはならない企業です。

三菱重工業(7011)東証1部
 東京都港区港南に本社があるタービン、航空、防衛、造船手掛ける日本最大の総合重機メーカーです。デンマークのヴェスタスと折半出資するMHIヴェスタスは、世界シェアは約2割で、約6割のシーメンスガメサ・リニューアブル・エナジー(スペイン)とは開きがありますが、大型化への対応では先行しています。

 その他、スーパーゼネコンと言われる、清水建設 (1803)東証1部、鹿島 (1812)東証1部、大林組 (1802)東証1部、大成建設 (1801)東証1部なども関連銘柄として考えられます。

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(財産ネット株式会社 企業調査部長 藤本誠之(ふじもと のぶゆき))

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