CEATEC

CEATEC(シーテック)は毎年開催されるIT技術とエレクトロニクスの国際的な総合展示会だ。去る5月、このCEATEC実施協議会は今年10月20日(火)~23日(金)に開催予定だった「CEATEC 2020(シーテック 2020)」について、幕張メッセ(千葉市美浜区)での通常開催を中止し、従来の開催形式とは異なる新たな取り組みとして、オンラインでの開催を決定したと発表した。新型コロナウイルス感染拡大防止により、安全を考慮し通常開催見送りとなったのだ。

幕張メッセや東京ビッグサイトでの大型展示会は「人とくるまのテクノロジー展 2020」など軒並み中止、延期になっている。秋に開催されるCEATEC、東京ゲームショウも早くも開催されないことがわかった。

CEATECは、台風の影響があった昨年でも約14.5万人が来場、787社・団体が出展した大きな展示会だ。創設期には「エレクトロニクスショー」といい、2000年代には出てきたばかりの薄型テレビが会場にずらっと並ぶようなIT技術とエレクトロニクスの国際見本市だった。それが、ソニーが2014年に出展を取りやめるなどして、2016年頃から自動車メーカーなど電機業界以外からの出展者を多く募るようになった。このように日本の産業界の波をも見ることもできる展示会は私も含め毎年楽しみにしていた人は多いだろう。幕張での開催が見送られたのは大変残念だが、その代わりにオンラインでの開催だというのだが、開催方法の変更でCEATECはいったい何を見せてくれるのだろうか。

大きな期待を持ってその開催概要説明会にZoomで参加した。

それによると今年は「CEATEC 2020 ONLINE」として開催するが、毎年開催してきた総合展示会としてのCEATECとは別の新たな取り組みと位置付けるという。コロナ対策だけではないオンライン化の取り組みなのだ。

ここ数年CEATECが掲げてきた「Society 5.0」を一歩進め「CEATEC – Toward Society 5.0 with the New Normal(ニューノーマル社会と共に歩むCEATEC)」をスローガンに、また、コンセプトとして「New Normal(Society 5.0の実現と共に新たな社会への提案)」、「Digital Transformation(オンライン開催ならではのDX実現の提案)」、「Anytime & Anywhere(いつでも、どこからでも参加できる新たな枠組みの提案)」の3つを掲げている。

オンライン上に会場を構築し、それぞれのブースを訪れることになるようだ。企業エリア、テーマエリアの他、スタートアップや大学などの集まるエリアも設けられる。イベント、カンファレンス会場もある。また、展示会は商談の場という役割も持つため、訪問者と展示社とがリアルタイムチャットでコミュニケーションをとれるなど工夫を施すという。

開催期間は従来と同じく10月20~23日だが、会期以降もこのバーチャル会場はオンデマンドでの展開を予定しているという。

主催者によると、オンラインで開催することについてかなり迷ったとの話があった。どんなものになるのか実はまだ見当がつかないようだ。そのため例年出している予想来場者数は発表しない。出展のノウハウがない企業にはそれを助けることも考えているという。1コマの出展料も抑えていると記者たちにも明かされた。

この段階ではまだ不安の方が大きそうにも思えたが、開催期間だけでなく継続使用されるバーチャル会場があるCEATECには新たな役割が担えそうでもある。私は観客のひとりとして、幕張メッセは遠い~と言わずに自室でゆっくり見られるであろう今年のCEATECをとにかく楽しみに待ちたいと思う。

公式ページ https://www.ceatec.com/ja/application/result/ 

昨年のもよう https://www.ceatec.com/ja/


(フリーアナウンサー/証券アナリスト かのうちあやこ)

※本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。