SQの週は荒れる!?~SQの真実~

皆さん、SQってご存じですか?

よく市況コメントなどで「今週はSQを控えているので、荒れる展開に・・・」といったようなコメントを目にすることがあると思います。

なぜ荒れるのか、皆さんは知ってますか!?
もし荒れるんだったら、eワラント投資には持ってこいだと思いません?

そこで今回、SQとは一体なんなのか?なぜ相場が荒れる原因になるのか?を解説していきたいと思います。

SQは、デリバティブ商品の決済日

SQとは、特別清算指数(Special Quotation)の略語。
日経225先物や日経225オプションなどのデリバティブ商品は全て、現物株とは違い“満期日”というものがありますよね?満期があるということは、決済する値段も存在するわけで、その決済価格のことをSQと呼んでいます。
ちなみに、日経平均株価を原資産としたデリバティブ商品は、毎月第2金曜日の各銘柄の始値で計算された日経平均株価が決済価格となります。

ミニSQとメジャーSQがある?

SQと言っても、日経平均には2種類あるのを知っていますか?
まず、毎月の第2金曜日にあるのが、日経225オプションを対象としたマイナーSQです。
そして、3月、6月、9月、12月の第2金曜日は、225オプションに加えて225ラージ先物も決済対象となることから「メジャーSQ」と呼ばれています。A それ以外の月のマイナーSQは「ミニSQ」と呼ばれています。

相場を荒らす要因には3つある!

それでは、本題の「なぜ動くと言われるのか?」という本題に入っていきたいと思います。
大きく分けて3つ理由があると思います。

  1. ①オプションの建玉が絡んだ攻防
    オプションの売り手は、満期一週間前になると自分の売り建てているオプションがアウト・オブ・ザマネーで終わってくれるかどうか、いつも以上に注視しています。
    もし自分の売っている権利行使価格付近に相場が近づいてきたら、それ以上の損失を回避するために、先物を使ってリスクヘッジを行うのが一般的です。B
    つまり、コールを売っていた人は、相場が上がれば先物を買い、プットを売っていた人は、相場が下がれば先物を売る、という行動をします。
    その結果、市場の振幅を助長させることになると考えられます。
  1. ②大きな資金力のある投資家による先物スペキュレーション
    投資をする上で、大きな資金力があればマーケットを自身でコントロールできると思いませんか?
    でも、問題がひとつあるんです。
    無理矢理に相場を動かしても、出来上がったポジションを反対売買で閉じない限り、含み益は所詮“絵に描いた餅”で終わってしまいます。
    でも、SQの週は違うんです。
    例えば、SQ前日に資金力をもって相場を動かしてしまえば、SQ当日には自動的に決済されるため、その出来上がった巨大なポジションを反対売買することなく閉じることができるんです。そして、無難にSQが決まれば、利益確定となるわけです。C
    こういった理由から、SQ週には相場を力技で動かそうとするスペキュレーターがやってくるため、荒れると言われています。
  1. ③SQを決める攻防
    僕自身、日経平均の裁定取引を行っていた経験もあることから、この3つ目の理由が本当に怖いと感じております。
    経験上、SQ当日の寄り前気配値は当てになりません。8時55分になってもストップ安、ストップ高水準の気配を見せている銘柄も多々あります。
    これは何故かというと、SQでポジションをクローズさせようとしている投資家が(主なプレーヤーとして、証券会社の裁定トレーダーがいます。)、まだ注文を出していないことがその一因に挙げられます。

    なぜ、ギリギリまで注文を出さないのか?

    それは、自分が出すであろう大量の注文を出したときに、SQがいくら近辺になるかを最後の最後まで予想しているからなんです。
    そして、その予想されるSQと比べて、9時前に海外で取引されている先物の値段が乖離していれば、そこで先物を取引して、最後に9時手前ギリギリで現物の注文を出してくるんです。ズルいと言えばズルいですが、この一瞬のチャンスのために、日々ほとんど利ザヤのない中、苦労して裁定ポジションを積み上げたり、減らしたりしているわけですから、許してあげて下さい(笑)。

    少し余談になってしまいましたが、このような理由もあって、SQがいくらになるか、蓋を開けてみないと誰も分からないというのが真実なんです。
    その結果、いろんな思惑も相まって、荒れ相場を作ったりするんですね。

SQ週はeワラントを活用しよう!

当社調べによると、日経225先物、日経225オプションが日本に誕生した1989年から現在までのデータで日経平均の日次変動率を調べてみたところ、SQ週である第2週の変動率が、他の週よりも相対的に大きくなっていることが分かりました。
荒れ相場にはeワラントですよね!


(eワラント証券 トレーディング部ヴイスプレジデント 吉野 真太郎)

※A 日経ミニ先物は毎月満期日が存在します。
※B オプションの買い手は、元々損失限定ですから、一般的にはリスクヘッジとは無縁です。
※C 後述の③でも言及しているように、無難にSQが決まらないのがリスクでもあるのですが・・・

* 本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。