TOPIX(東証株価指数)改革で、ジャスダック銘柄に注目

まいど、相場の福の神こと、藤本誠之(ふじもと のぶゆき)です。連載コラムでは、株式、eワラントにまつわる様々な話題をご紹介させていただきます。

第31回は、『TOPIX(東証株価指数)改革で、ジャスダック銘柄に注目』です。

藤本が考える2020年東京株式市場の最大の注目ポイントは、東京証券取引所の市場再編問題です。昨年の12月24日に、金融庁が、東京証券取引所の市場改革に関する金融審査会の報告書案を公表しています。

この内容を簡単にまとめると、下記になります。

  • 2022年前半めどに現在ある一部・二部・マザーズ・ジャスダックの4市場を3市場に再編するよう東証に促す。
  • 新一部(仮称・プライム市場)への新規上場は市場で売買可能な「流通時価総額」で線引きし、100億円以上を目安とする。
  • 現在の一部上場企業には適用せず、すべての企業が希望すれば新一部に移れる。二部とジャスダック市場に属する一定の時価総額を持つ企業の上場を念頭に「スタンダード市場(仮称)」を創設。 マザーズ市場などに上場する新興企業向けには「グロース市場(同)」をつくるべきだとした。
  • 新TOPIX(主にプライムの流通時価総額100億円以上)への移行 2022年上半期

今回注目したのは、一番下の項目です。TOPIX(東証株価指数)の改革を明確に打ち出したことです。今まで、TOPIX(東証株価指数)の構成銘柄は、東証一部全銘柄でした。東証一部に新規上場(株式移転等の場合を除く)や市場替えで上場すると、上場(指定または変更)の翌月末に自動的に構成銘柄となっていたのです。

しかし、今回の改革では、流通時価総額100億円以上の東証プライム市場に加え、東証スタンダード市場に上場している銘柄からも選択されるそうです。という事は、現在東証ジャスダック(スタンダード)に上場している銘柄のうち、流通時価総額100億円以上の銘柄は、新規にTOPIX(東証株価指数)の構成銘柄となる可能性があります。

現在、約60兆円程度の資金がTOPIX(東証株価指数)連動運用されています。これは東証一部の全銘柄の発行済み株式の約9%がTOPIX運用で購入されている計算になります。現在の東証ジャスダック銘柄が新規にTOPIX(東証株価指数)構成銘柄に採用されることになれば、それらの銘柄にも大きなインデックス買いが期待出来ることになります。

現在、東証ジャスダックに上場している銘柄のうち時価総額500億円以上の銘柄をピックアップしたものが下記の表1の銘柄です。これら銘柄には、2022年に掛けて、インデックス買い期待で、堅調な相場展開が期待出来るかもしれません。

表1:東証ジャスダック市場 時価総額500億円以上(2020年1月10日終値ベース)

コード 銘柄名 時価総額(百万円)
7564 ワークマン 800,462
2702 日本マクドナルドHLDG 695,381
6324 ハーモニック・ドライブ・システムズ 505,656
6425 ユニバーサルエンターテインメント 292,712
2782 セリア 257,098
4816 東映アニメーション 230,160
7716 ナカニシ 196,814
4628 エスケー化研 154,545
6960 フクダ電子 148,281
6256 ニューフレアテクノロジー 140,047
9436 沖縄セルラー電話 117,571
7071 アンビスHLDG 79,794
2761 トシン・グループ 77,329
7749 メディキット 73,066
6145 NITTOKU 70,314
2362 夢真HLDG 69,854
7177 GMOフィナンシャルHLDG 69,465
6787 メイコー 65,534
3733 ソフトウェア・サービス 60,368
9733 ナガセ 58,353
4365 松本油脂製薬 51,489

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(財産ネット株式会社 企業調査部長 藤本誠之(ふじもと のぶゆき))

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