2022年10月11日のeワラント特選銘柄

フィスコ社提供の今週のeワラント特選銘柄です。

<今週の東京株式市場見通し>

今週(10/11~10/14)の東京株式市場はボラティリティー(変動率)の激しい展開が予想される。日経平均株価の予想レンジは26,000~27,700円。米国の物価指標などイベントが多く、全体的に神経質な展開が想定されるなか、発表が本格化する6-8月期決算を受けた個別株物色が活発化しそうだ。

12日に米9月卸売物価指数(PPI)と米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録(9月20-21日)の公表がある。先週は米9月ISM製造業景況指数が予想を下回り、拡大と縮小の境界値である50割れ目前まで低下したことなどを契機にFRBの利下げ転換期待が再び台頭する局面があった。しかし、週後半、複数のFRB高官が利上げ停止はかなり先になるとの見解を示したことで早々に期待は沈静化。一連の経緯から、金融引き締め懸念が再燃しており、PPIの結果もさることながら、FOMC議事録の内容も注目される。

9月FOMCでは、政策金利見通しが大幅に引き上げられた一方、経済成長見通しが潜在成長率を下回る水準にまで大幅に下方修正されるなど、非常にタカ派な内容であった。議事録内容を株式市場が好感することはまずないとみられ、ネガティブに反応する可能性が高い。議事録を受けて再び大幅な利上げが景気後退・業績悪化懸念を強める展開も想定されよう。13日には米9月消費者物価指数(CPI)も発表予定で、コアCPIが上振れた場合には、前の日のFOMC議事録に続く流れを踏まえると株式市場の下振れリスクが懸念される。

仮にFOMC議事録を無難に消化し、物価指標も株式市場にとってポジティブな結果に終わったとしても、そこからの相場上昇は息の短いものになりやすいだろう。週末にはモルガン・スタンレー、ウェルズ・ファーゴなどの米金融大手の決算が発表予定であり、景気後退が近づきつつあるなか、貸倒引当金の積み増し動向などが注目される。その後に次第に日米の7-9月期決算発表が本格化していくことも考慮すると、決算前にリスクを取る動きは想定しにくく、事前に警戒感が高い分、発表直前はリスク回避の売りなどが出やすいだろう。このため、今週の株式市場は下振れリスクがあるなか上がる可能性は低く、上がったとしても短期的なものになりやすいだろう。

一方、国内では11日に景気ウォッチャー調査の発表があるほか、入国者数の上限撤廃などの水際対策の緩和、そして全国旅行支援が開始される。景気ウォッチャー調査の結果がポジティブなものとなれば、外部環境の不透明感が強いなかで選好されやすいディフェンシブ性も相まって、リオープン関連やインバウンド関連の銘柄に物色が広がりそうだ。

今週は11日に9月景気ウォッチャー調査、12日に8月機械受注、9月工作機械受注、米9月PPI、FOMC議事録(9月分)、13日に9月企業物価指数、米9月CPI、14日にオプションSQ(特別清算指数)算出、中国9月PPI・CPI、米9月小売売上高、米10月ミシガン大学消費者信頼感指数などが発表予定。

<今週の注目銘柄>

楽天グループ(4755)コール359回
権利行使価格725円(原資産:672円)デルタ:0.44

みずほフィナンシャルグループが傘下のみずほ証券を通じて楽天証券に出資する方針を固めたと報じられている。みずほの信用力と資金力は楽天証券にとって支援要因になるとみられ、今後の展開にポジティブに働こう。第2四半期まではモバイルを中心に営業赤字が続いたが、インターネットサービス、FinTechの好調は続いている。モバイルも10月末で新プラン切り替えに伴う還元策が終了することから赤字は継続も最悪期は脱したと考えられる。株価はここ10年内での安値圏にあり売られ過ぎ感も強い。見直し買いに期待したいところだ。

ローム(6963)コール70回
権利行使価格11,000円(原資産:10,580円)デルタ:0.47

6日に上半期の業績上方修正を発表。営業利益は従来予想の390億円から500億円へと、市場予想を50億円程度上振れる水準まで引き上げた。上海ロックダウンなどのマイナス影響はあったものの、為替の円安効果のほか需要拡大や固定費の圧縮効果なども押し上げ要因として働いた。上振れ幅は想定以上とみられ、策定中の通期計画に対しては、値上げ効果などもあり期待が持てそうだ。

東レ(3402)コール204回
権利行使価格775円(原資産:746.3円)デルタ:0.47

航空機市場が底打ちし、米ボーイングの787の出荷も再開されるなか、主力の炭素繊維複合材料事業では航空機向けの需要拡大が見込まれるほか、風力発電のブレードなど脱炭素向けにも拡大が見込まれる。また、脱炭素向けでは、水素関連需要が中長期的に拡大していく可能性があり、同社の炭素繊維が水素タンク軽量化の面で活躍する期待もある。


(提供:株式会社フィスコ)

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