2016年12月5日の特選銘柄

DZHフィナンシャルリサーチ社提供の今週のeワラント特選銘柄です。
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 

<今週の東京株式市場見通し>

今週の東京株式市場は上昇一服か。米11月雇用統計の結果や12/4に開催されるイタリアでの国民投票の結果次第ではあるが、週前半は波乱含みとなる公算が大きい。国内では、7-9月期GDP(国内総生産)改定値、11月景気ウォッチャー調査(12/8)など注目の経済指標が多く、週末の12月限メジャーSQ算出をにらみ、ボラティリティが高まる可能性も高い。後半の12/8は欧州中央銀行(ECB)理事会がある。欧州では経済低迷のなかで米長期金利上昇のあおりを受け金利が上昇しており、それをドラギ総裁がどのように言動でコントロールできるかが注目される。ドル円は12/6-8に基調に変化が起きやすい日柄のタイミングを迎えるため、円安一服が強まれば連動性が高い米長期金利や日本株の上昇も頭打ちとなる公算が大きい。
米国の経済指標では、11月ISM非製造業景況指数(12/5)、10月製造業受注(12/6)、12月ミシガン大学消費者マインド指数(12/9)などが比較的重要だ。ただ、12/13-14に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げが確実視されており、あまり指標結果に動揺するタイミングではなさそう。むしろ、これまでのリスクオンの反動が生じやすい週となるため、新興国や欧州マーケットを中心にリスクオフへの変化に注意したいこところだ。
11月景気ウォッチャー調査は、円安・株高が続くなかで先行きに対するマインドが改善しているかが注目される。株式市場との相関性が高い指標だけに注目度が高く、先行き判断DIが景気の改善を示す50を上回れるかがポイントとなる。
物色の観点では、日経平均が12/1に付けた高値で上昇一服感が強まる一方、メガバンク株は高値を更新する動きが続いており、引き続き金融株への資金流入を想定。食品や小売、陸運などの出遅れセクターへのシフトや、先週末に大幅に下げた半導体関連に押し目買いなども予想される。ただ、主力大型株全般に上値の重さが目立ち始める可能性が高く、その場合はマザーズ市場を中心に人工知能(AI)、フィンテック、自動運転などのテーマを中心とした小型株に見直し買いが入る公算が大きい。

(提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利)

<今週の注目銘柄>

JT(日本たばこ産業)(2914)
プット100回 権利行使価格4000円(原資産:3844円) デルタ:-0.5

株価は今春の高値4,800円台から下落局面が続いていたものの、ここにきて内需関連銘柄物色の流れにも乗り、リバウンドを強めている。これまでの株価下落の理由の1つが、米ロ関係悪化など政治リスクへの懸念である。ロシアにおける事業展開が、同社業績の多くを占めていることが背景。しかし、ここに来て、(1)12月15日の日ロ首脳会談での北方領土問題の進展を期待するムード、(2)親ロ姿勢を示すトランプ米次期大統領の政策期待、が急拡大している。仮に、北方4島返還への道筋が示されたりすれば、「ロシア関連銘柄の本命」として、JT株急騰の可能性もあるかもしれない。
ただし、過去の日ロ間の経緯から、今回の安倍・プーチン会談を機に両国間の関係が良化するとは言い難いだろう。加えて、トランプ氏の発言は二転三転しており、日ロ間についても同様で、この株価上昇が続く公算は小さいと考える。今年高値4,850円(2月1日)→今年安値3,627円(11月15日)の3分の1戻しの水準で、節目でもある4,000円を権利行使価格として選択。再び下落局面へと反転した場合には、このところの急ピッチな上昇の反転で下げも加速しそうである。プット100回は満期日が近いが、ギアリングが20倍超と高く、より多くの利益を得られると見る。

ダイキン工業(6367)
コール73回 権利行使価格9,500円(原資産:10,620円) デルタ:0.7

株価は極めて堅調で、多少の上下動はあるものの右肩上がりの上昇を続けている。カバレッジの入る証券会社のレポートでは好業績予想が大半。ファンダメンタルズは良好である。好配当が予想されていることから、この年末年始あたりから、期末の権利取りに向けた機関投資家などの買いが優勢となる展開と想定される。なお、ダイキンは「花粉症関連」「PM2.5関連」銘柄の中心でもあり、季節的に、ここからの株価一段高の可能性は高い。
しかし、このところの上昇ピッチが急であることから、さすがに「スピード調整」が入るのでないだろうか。節目の1万円を超え、利益確定売りで上値の重さがみられる。それでも、調整は一時的となる公算が大きい。いわゆる「トランプショック」の際の安値は9,600円台であり、これを参考にして、権利行使価格9,500円のコール73回を選ぶ。コール72回の権利行使価格8,000円までの下げは、さすがに可能性は低いだろう。そこまで下落すると、「調整」ではなく「下落トレンド入り」になり、株価下押しが強まりそう。17年3月8日の満期日に値上がりしている可能性は十分。ギアリング6倍台は低いが、魅力度は高い。

カナダドル
ドル安(プット)型 218回 権利行使価格85円(原資産:85.667円) デルタ:-0.5

米大統領選の結果判明後、カナダドル円は10円程度の上昇と、堅調地合いを続けている。カナダドルは産油国通貨の代表格であるため、OPEC(石油輸出機構)総会での減産合意(すなわち、原油価格上昇)への期待が背景にある。この点で、減産で合意を得られた11月30日の総会後の一段高は、当然の動きと言えよう。だが、その期待値はすでに相場に十分すぎるほど織り込まれている。ならば、買い一巡後はカナダドル売りに傾くと見るのが良いのではないだろうか。一部指標で「カナダドル買われ過ぎ」を示している点は気になるところ。
節目である85円を割り込む展開があれば、カナダドルのロングポジション(買い持ち)の売りが出やすいと考える。OPEC総会前は85円手前で上値の重さがみられていた。よって、85円ブレイクをみて、その上でロングとした投資家は84円台後半にストップ・ロスを置いている可能性が高い。このストップを巻き込むことで、売りが加速する展開は十分。権利行使価格として85円を選ぶ。ギアリング22倍と高く、小額のポジションでも利益を得られるのは魅力である。

(提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 小林由二)

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