2017年3月27日の特選銘柄

DZHフィナンシャルリサーチ社提供の今週のeワラント特選銘柄です。
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 

<今週の東京株式市場見通し>

今週(3/27~3/31)の日経平均株価の予想レンジは19,100円-19,400円。東京株式市場はもみ合いが予想される。米国株に不安定な動きや円高基調が続けば一段安につながるだろうが、19,000円をいったん割り込んだことで外部環境が落ちつけば前半高・後半安のシナリオが想定される。3/28の3月末権利付き最終日にかけては株主優待や配当取り狙いの買いによる資金流入、年金資金などによる配当再投資にともなう先物買いが入るため、その思惑なども含め売りがやや減少する可能性が高い。一方、権利落ち日となる3/29以降は、年度末のドレッシング買い(お化粧買い)期待もあるが、前半の上昇の反動などで弱含みか。
一方、現在のドル円相場は、2015年6月に付けた高値(1ドル=125.86円)からの急速な円高局面でサポートになった140日線付近まで円高が進んでおり、下値のフシとして意識されやすい。また、円安メリットの代表格でもあるトヨタ自動車が2016年安値を起点とした右肩上がりのトレンドライン付近まで調整しており、そのトレンドラインが株価のサポートとして機能すれば、逆算的には円高がいったん止まることが考えられよう。
海外投資家は4月に日本株に対して大量の資金を注ぎ込む傾向が強い。2003年以降でみた14年間の月次別の累積売買金額の差し引きをみると、9月以外の月はすべて買い越しである。買い越しのトップはダントツで4月であり、年末に近い11月、12月と続く。14年間で月次の買い越し額のランキングをみても、4月は1位(2兆6,826億円、2013年)と4位(1兆9,953円、2015年)にランクインする。足元、円高で海外投資家が保有する日本株のドルベースの評価が膨らんでおり、マインドの変化につながれば今年も4月は買い越しが期待できそうだ。今週はそういった意味でも、4月相場に向け下値固めができるかが焦点となる。
主な国内の経済指標では、2月労働力調査・有効求人倍率、2月消費者物価指数、2月鉱工業生産などが週末(3/31)に集中する。海外では、独3月Ifo景況感指数(3/27)、米3月消費者信頼感指数(3/28)、中国3月製造業PMI、米3月シカゴ購買部協会景気指数(3/31)に注目だろう。
日経平均株価は25日線(19,369円 3/24)と75日線(19,226円 同)をマド開けで一気に下回り、19,000円を一時割り込んだ。高値と安値のレンジが次第に縮小する動きから下振れる格好となったが、戻りが鈍ければ下落基調が見込まれる5日線(19,273円 同)に上値を抑えられ、調整幅を広げる展開が予想される。一方、19,000円割れの水準は一目均衡表では雲下限が推移していることや、現時点では昨年12月以降のもみ合い相場の最安値(18,650円)を下回ったわけではない。まずは、変化日として重要な3/23-3/27で下げ止まりを確認できるかが注目される。

(提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利)

<今週の注目銘柄>

サイバーエージェント(4751) コール 70回
権利行使価格3,600円(原資産:3,310円) デルタ:0.5

足もとの株価は極めて堅調である。直近高値であった2016年7月高値の3,300円レベルでアタマを押さえられる懸念があったものの、3,200円台での利益確定売りをこなして高値を更新。3月21日には3,475円まで上昇した。その後は株式市場全体の軟調地合いもあって上値の重さが見られているが、あくまで日本株全体の地合い悪化によるもので、同社のファンダメンタルズに変化はない。高値更新での達成感が広がるどころか、むしろ、株価は上値追いの様相である。今度は前述の3,300円レベルのチャート・ポイントがサポートラインとなり、上昇相場に拍車がかかりそう。2015年4月高値3,595円のブレイクを想定し、権利行使価格3,600円を選ぶ。なお、コール67回(満期日2017年5月10日)も権利行使価格は3,600円であるが、9月期決算銘柄である同社株は、期末に向けて株価上昇が続くと考えられる。よって、満期日が2017年9月13日であるコール70回を選択する。5月にいわゆる「セル・イン・メイ」で日本株が軟調に推移する場合でも、売られるのは輸出関連や主力株であり、内需株の下げは限定的と見る。

業績を見る上での最大の注目点は「AbemaTV」である。「AbemaTV」は今17.9期に、会社予想として営業損失で200億円と開示されている。出だしの16年10~12月期はその4分の1に相当する50億円の営業損失を計上。費用の内訳は、制作費が60%、広告宣伝費が20%、その他が20%とされ、期初の会社想定通りのもよう。制作費をコントロールできているという点は評価できる。「AbemaTV」の知名度(認知度)は着実に上がっており、アクティブユーザー数の堅調な伸びに期待。一方、ゲーム事業では下期に予定されている新規タイトルの好調なスタートが業績に貢献しよう。ゲーム事業のパイプラインは、下期にリリースが予定されているリアルタクティクスゲーム「PROJECT LOST ORDER」と、アニメRPG「プリンセスコネクト!Re:Dive」。今17.9期会社計画の達成の確度が高まるにつれ、さらに、上方修正への期待が醸成されるに伴って、株価上昇に拍車がかかると予想する。

JIG-SAW(3914) コール 1回
権利行使価格6500円(原資産:6570円) デルタ:0.6

東証マザーズ銘柄の中でもボラティリティ(変動幅)が高く、個人投資家の注目度も高い銘柄である。足もとの金融マーケットでは先行き不透明感から手がけづらい相場となっており、主力株では値動きの乏しいものも目立つ。そのような状況下、3月23日には「第5世代移動通信システム(5G)」関連銘柄の一角として物色された。同日の日本経済新聞で、トヨタ自動車とNTTが5G技術を活用し、自動車の超高速無線通信の技術で提携すると伝えられたことが手がかり。年初の証券会社のレポートや見通し(観測)では、この「5G」を2017年の注目テーマに挙げていたものも散見されたが、材料難の相場において、「5G」に市場の関心が集まり、関連銘柄が物色されやすい地合いが続くと考える。

2016年春までは「マザーズ銘柄物色」の流れに乗り、一時は23,920円まで上昇した株価は、足もとではその4分の1となる6,000円レベルまで下落した。その後は「トランプ相場」にも乗れずに6,000円レベルで一進一退の値動きとなっているが、前述のように「5G」というテーマに沿って、上方向に動意づく可能性が出てきた。前年の3月→5月と大相場を演じたことは記憶に新しいが、テーマ株物色となりやすい頃合いである。日足チャートの一目均衡表の雲の下限レベルである6,500円を権利行使価格に選び、一段高を期待する。

ユーロ ユーロ安(プット)型 418回
権利行使価格116円(原資産:119.84円) デルタ:-0.4

ユーロ安・円高の展開を予想する。この1年程度のユーロ円の値動きをみると、英国のEU離脱決定を受けてリスク回避の様相が極度に高まり、2016年6月には110円を割り込んだ。その後は2016年秋まで安値圏でのもみ合いが続いていたが、2016年11月に始まった「トランプ相場」のリスクオンの様相が高まるにつれて、2016年12月には124円まで上昇。年末年始を挟んで、120円を挟んで上下2~3円程度のレンジでもみ合いとなっている。「トランプ相場」への期待ははく落しつつあり、上方・下方のいずれに対してもモメンタムが薄れており、「次の材料待ち」といった感がある。

だが、この先の政治・経済日程を考慮すると、ユーロ相場は下方に振れると見るべきではないだろうか。前述のように、トランプ米大統領の政策に対して、現状では執行スピードの遅れ、各種経済対策の停滞見通しが高まりつつあり、これは円高要因である。欧州サイドに目を転じると、米FRBが利上げを議論している中、欧州ではむしろ追加緩和期待さえある。4月のECB理事会で何らかの政策変更の可能性もあり、ユーロ買いはし難い。フランス政治リスクの回避、ギリシャ債務危機への警戒感はユーロ売りの材料であり、加えて、本邦投資家の3月決算に向けたレパトリ(ユーロ建て資産の売却・円転)も見込まれる。2016年12月15日高値(124円)、2017年3月13日高値(122円)に着目すると、2017年2月24日安値(118円)を割り込めば、「ダブルトップ」形成とみてよいのではないだろうか。すなわち、弱気相場入りである。権利行使価格として116円を選び、下値模索の展開を想定する。

(提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 小林由二)

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