2017年5月15日の特選銘柄

DZHフィナンシャルリサーチ社提供の今週のeワラント特選銘柄です。
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 

<今週の東京株式市場見通し>

 今週(5/15~5/19)の東京株式市場は堅調か。日経平均株価の予想レンジは19,700円-20,400円。海外株式市場や為替市場が落ち着いていれば、国内企業の決算発表の一巡や円高一服で好業績株への見直し買いが期待できる。

 全体観としては、今週は大きなイベントリスクへの警戒感から開放され、世界の景気動向に注目度が高まる。なかでも、米国の経済指標に注目だ。5月NY連銀製造業景気指数(5/15)や4月鉱工業生産(5/16)に加え、5月フィラデルフィア連銀製造業景況指数、4月景気先行総合指数(5/18)などの発表があり、米景気への懸念を払拭できるかが焦点となる。自動車販売を中心に米景気認識にやや不透明が強くなっているにもかかわらず、足元の米長期金利はジリ高基調をたどり始めた。このタイミングで市場予想を上回る景気指標が続いた場合、米景気に疑心暗鬼の部分が一時的に剥がれ、米長期金利の上昇に弾みがつく展開も想定される。ドル買い・円売りにつながれば、米長期金利に連動性が高い日経平均株価には追い風になる。

 短期の投機筋の買い戻しが一巡したあとは目先的な調整も予想されるが、円安バイアスが続いていれば業績改善を見越した海外投資家による長期資金の買いが続くことが予想される。米ダウ平均が再び史上最高値を更新するなどリスクオンを助長するサインが出た際には、投機筋による新規の株買い・円売りポジションを積み増す機運が高まる公算が大きい。

 国内の経済指標では、2017年1-3月期の実質GDP(国内総生産)速報値が5/18に発表される。4月工作機械受注(5/15)や、3月機械受注(5/17)も設備投資に先行する指標として注目度が高いほか、4月首都圏マンション販売(5/18)、4月訪日外客数(5/19)なども、好結果なら関連する業種内で個別に物色がありそうだ。中国では、4月鉱工業生産・小売売上高などが5/15に発表される。

 昨年の5月第3週の相場は堅調な展開だった。消費増税延期観測が伝わったことから政策期待が高まり、下げづらい地合いが醸成された。市場予想を大幅に上回る1-3月期GDPは指数への好影響は限定的だったが、軟調な推移が続いていた銀行株に買いが入った。また、米国の6月利上げが意識され、ドル高・円安が進行するなどのポジティブな動きがみられ下値不安が和らいだ。一方、マザーズ市場では主力銘柄がこぞって売られる場面があるなど、トレンドの変調をうかがわせる動きがみられた。

(提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利)

<今週の注目銘柄>

SUBARU(7270) コール 63回
権利行使価格4,300円(原資産:3,945円) デルタ:0.4

 5月9日13時に発表された決算は、解釈の分かれる内容である。前17.3期業績の着地はおおむね市場予想に沿った線で違和感はないが、今18.3期会社計画の数値があまりにも弱すぎると、ネガティブ視する見方が多いもよう。株価は9日の決算発表後に大きく下げ、翌10日も商いを伴っての急落。一方で、「18.3期はやや踊り場も19.3期は高成長が見込める」(野村証券)との見方も少なからず見受けられる。市場では「富士重工業」→「SUBARU」と社名が変更されたこともあり、新年度入りし、好業績を期待する向きが強かったが、冷や水を浴びせられた格好となった。

 上記に加え、米国における自動車販売の先行き不透明感(トランプ政権の政策動向が見えないことなど)も確かに懸念材料であるが、逆張り的に、株価の反転上昇を予想する。日足チャートで一目均衡表をみると、雲の下限に上値を阻まれ、マドを空けての急落となっている。これに対し、早晩マド埋めを完了させ、いったんは様子見ムードで小動きに終始するものの、雲が薄くなる6月上旬あたりに雲を上抜ける展開を予想する。2日間の商いを伴った株価急落で、目先の売り物は出尽くしたと考える。何よりも、会社の今18.3期業績見通しは各前提(品質費用、販売台数など)が保守的であり、上振れの公算は大きい。その確度が高まり、第1四半期決算への期待が高まってくるにつれ、株価リバウンドの様相は強まろう。権利行使価格は雲の上抜け、ならびに4月高値の上の4,300円。高収益体質は不変であり、配当性向目標の引き上げ(20~40%→30~50%)も評価が可能。今夏~満期日の10月11日に、株価が現価格を上回っている可能性は高い。

ダイキン工業(6367) プット 64回
権利行使価格11,000円(原資産:10,960円) デルタ:-0.5

 5月10日引け後発表の決算はニュートラルとの見方が大半であるものの、安心感のある内容であり、評価できる。前17.3期業績は会社計画を上回り、事前の日本経済新聞による観測報道に沿った線で着地。また、今18.3期の会社計画もマズマズの数字。為替前提が1ドル108円、1ユーロ118円を考慮すると上振れ期待は十分であり、今期2ケタ減益計画を示している同業の富士通ゼネラル(6755)と比較すれば、ネガティブ視する必要のないものである。高採算の中国需要が好調を維持していることが背景とみられ、その状況に当面、変わりはないであろう。

 しかし、マーケットのダイキンへの期待値は高い。安心感のある銘柄であることに疑いはないが、ここから株価がさらにグングン上がっていくかとなれば、材料不足であることも否めない。2016年の年初から上昇を続けてきた株価であるが、2017年に入り、11,500円レベルのレジスタンスに複数回、上値を阻まれている。これを明確にブレイクできれば上昇基調は続くとみられるが、それには何らかの材料がほしい。目先は高値圏でのもみ合い、レンジ相場が続くと予想し、レンジ上限レベルの11,000円を権利行使価格として選び、戻り売りの展開を見込む。なお、今夏の気象状況が「冷夏」とまではいかなくても「平年並みの暑さ」となれば、エアコンの売れ行き鈍化が見込まれ、株価にネガティブである。直近で下値をサポートされた10,400~10,500円、または節目の10,000円を下抜けると、下げが加速する可能性もある点は留意したい。

米ドル ドル安(プット)型 693回
権利行使価格115円(原資産:113.81円) デルタ:-0.6

 米ドル円は4月中旬にかけて108円割れ目前まで下落したが、その後は一本調子の上昇を続けている。ここにきて米国サイドで、強い経済指標、暫定予算案の議会通過など好材料が相次いでいる。米国金利も上昇し、日米金利差の米ドル優位の状況が拡大、これを背景に米ドルの強さがみられている。6月13~14日の米FOMCにおける利上げを見込む向きは次第に強まっており、焦点はその次の利上げ時期や、年内利上げの回数に再び移っているもよう。

 一方、急ピッチの上昇により、RSIなどのオシレーター系指標では米ドルの「買われ過ぎ」を示すものも見られ始めた。3月10日に付けた115.50円レベルの直近高値も意識され、上値が徐々に重くなってきている。節目の115.00円、前述の115.00円よりも上には戻り売りの新規オーダーが見込まれるほか、ロング筋の利益確定売りも相次ぎそうである。前述した米利上げ期待を背景にした米ドル買いが続くとしても、いったんは「スピード調整」が入ると考えるのが自然ではなかろうか。上昇一服、調整の可能性は高いとみて、権利行使価格115円のプット型の3回号のうち、ギアリングの最も高い693回を選ぶ。ここにきて、トランプ米大統領がFBIトップを解任したというニュースも気がかりである。前週は同材料へのマーケットの影響は限定的となったが、週が明けて、問題が大きくなる可能性も捨てきれない。すなわち、米ドル売りの材料となる。4月17日安値から6円ほどの上昇となっているが、その半値押し、111円程度までの調整はあり得るとみる。

(提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 小林由二)

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