2017年5月22日の特選銘柄

DZHフィナンシャルリサーチ社提供の今週のeワラント特選銘柄です。
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 

<今週の東京株式市場見通し>

 今週(5/22~5/26)の日経平均株価の予想レンジは19,200円-19,700円。東京株式市場は様子見ムードが続くなか、個別株物色が予想される。国内企業の3月期決算発表が先週でほぼ終わった。買う理由となると、今期業績見通しから個別で割安感のあるもの、成長期待のあるものということになる。トランプ米大統領がロシア側に機密情報を漏えいしたとする「ロシアゲート」疑惑が警戒感を強め、金融市場は一気にリスクオフに転じた。5/17の米国株式市場ではダウ平均が今年最大の下げ、米10年債利回りの低下、ドル安・円高、恐怖指数といわれるVIX指数は一日で46%も急騰した。北朝鮮の度重なる挑発行動に対しても、米国のナスダック指数を中心に世界の株式市場は史上最高値ムードを続けてきたが、有名な相場格言「セル・イン・メイ」を意識せざるをえない状況になっている。

 ドル円相場は4月下旬以来の一時111円割れ。トランプ米大統領に対する弾劾はすぐにはないにしても、今後も疑惑に対する懸念は色濃く残るだろう。短期的には警戒感を解くようなビックイベントもなく、しばらく不安定な相場展開が予想される。

 金利の上昇で買われやすい銀行株や、円安で買われやすい自動車株は、本来ならば日経平均株価やTOPIXをけん引する業種の代表格であるが、依然として年初来高値に比べ大幅に安い水準にとどまっている。米国の長期金利の上昇の鈍さが要因である。そういった意味では、6/2に発表される米5月雇用統計までの経済指標がカギとなる。市場予想を上回る景気指標になっていけば、米景気に対する疑心暗鬼が一時的にとかれ、米国の長期金利は多少上昇に向かうだろう。今週は米国の経済指標や海外イベントがそこそこあり、それらが波乱を和らげる方向に影響するかどうかが注目される。

 日経平均株価は25日移動平均線(19,210円 5/19)が75日移動平均線(19,200円 5/19)を上回るゴールデンクロスとなり、株価が下落するケースでも押し目買いの判断となりそうだ。 ここから注目したいのは、19,000円~19,500円にある134兆円の壁である。4/18の急落で早くも到達したが、19,000円~19,500円には過去の取引で積み上がった累積売買代金が134兆円程度存在する。その水準よりも株価が安ければ、上値が抑えられる水準となるが、今は逆転が起き、株価の方が高くなっているため、現在は下値をサポートする水準に変わっている。つまり、短期的に下げても、1月から長く続いたボックスレンジの中心付近にも相当する、おおむね19,000円-19,200円まで下げれば、目先的には十分ではないかと考えられる。変化日は6/2前後に到来する可能性が高い。

(提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利)

<今週の注目銘柄>

ブリヂストン(5108) コール 59回
権利行使価格4,600円(原資産:4,734円) デルタ:0.6

 今17.12期第1四半期決算が発表され、営業利益は原材料高によって前年同期比減益となったものの、サプライズはないとみてよいだろう。値上げ前の駆け込み需要があったとみられる。建設・鉱山車両用タイヤの回復が見て取れた点は好印象であり、値上げによって下期から、来18.12期にかけての業績拡大に対する確度は高まったと判断。直近で原材料価格の下落も進んでおり、短期業績にプラスである。なお、2018年にかけて原材料価格が一本調子で下落を続けそうとの観測があるようだが、2018年にかけてタイヤ価格が上がり難くなるリスクはあるものの、2016年比でみれば天然ゴム価格は高い水準にあるため、現状でそのリスクは低いと考える。

 2016年6月28日安値3,089円を起点とする株価の上昇トレンドは、続いていると考える。一本調子の上昇ではなく、スピード調整も伴った上昇であり、過熱感のない、いわば「健全な上昇」である。前週は4,800円台まで到達後に押し戻されているが、トランプ米政権をめぐる不透明感で全体相場に連れ安した格好であって、ブリヂストンの好ファンダメンタルズに変化はなし。4,500~4,600円に位置する日足の一目均衡表における雲の上限でサポートされ、「ひと息」ついた後の上値追いを見込む。権利行使価格は4,600円。中長期的には2015年6月高値5,180円をトライすると予想するが、節目の5,000円が見えてくると株価の上値が重くなることも考えられる。値動きをみて、適宜対応したい。

ブイ・テクノロジー(7717) コール 12回
権利行使価格18,000円(原資産:21,460円) デルタ:0.7

 好業績で将来の成長が見込める銘柄ではあるが、さすがに株価の割高感は否めないとみて、株価調整の展開を想定する。権利行使価格は18,000円を選び、株価調整後の上昇再開を予想する。ちょうど1年前の5月に4,200円レベルにあった株価はわずか1年間で、2万円へと5倍になった。これには、足もとの好業績に加えて、中長期成長に対する期待がかなり織り込まれたと考える。節目でもある2万円に乗せたことで、マーケットには達成感が広がっていると推察、短期的な株価下落を見込む。

 この1年間の株価推移をみると、2016年5月の4,000円台から同7月に14,000円へと急騰した後、いったんは10,000円~14,000円のレンジ相場に移行した。そして、年が明けて1月にレンジを上抜け、5月には20,000円へと到達。この経緯から、今回もスピード調整の名目で高値圏でのレンジ相場を形成するのではないだろうか。株価上昇が続くにしても、ここから数カ月ほどは2万円前後で利益確定売りをこなすことになろう。今18.3期の好業績の確度が高まるにつれ、株価は再び上値追いになると見込む。2月の上昇時には2万円をブレイクできずに下げに転じたが、今回は2万円を上抜けた。ただし、それに要したエネルギーも相応であり、RSIやMACDといった指標では「買われ過ぎ」を示している。この点からも、スピード調整が必要。前期までに4期連続の増収増益を達成したが、5期連続となる公算大。受注残は前年同期末比でみても、前四半期末比でみても増加している。売出中の有機EL用装置の評判も上々のもよう。ここでアタマ打ちとなって、下げに転じる銘柄ではないと考える。

東証マザーズ指数 プット 3回
権利行使価格1,000円(原資産:1,057.45ポイント) デルタ:-0.4

 2017年に入り、おおむね950円~1,100円のレンジで上下動を繰り返しており、その上限付近に現在は位置している。直近の値動きを振り返ると、昨年11月9日のいわゆる「トランプショック」で800円割れまで急落した後は上昇に転じ、3月13日には1,097円へ到達。いったんは下落し、4月17日には965円まで下げたが、足もとでは1075円の水準まで戻している。このまま上昇が続いて節目の1,100円をブレイクできれば、次は昨年6月9日高値1,187円が視野に入ってくるが、現状、上昇一服となり、戻り売りに押される展開を想定する。

 日足チャートを見ると、一目均衡表の雲をしっかり上抜けており、強い上昇基調が続くと見て取れなくもない。だが、その雲の上限がここにきて切り下がってくることから、それに沿って下落し、雲の下まで下げると予想する。6月上旬に「雲のねじれ」があり、これを機に下抜けて「弱気相場入り」する展開を想定。権利行使価格1,000円から、満期日である6月14日までには、さらに直近安値である960円レベルまで下落する公算大とみる。ギアリングは30倍を超えていることから、20~30円の下落でも投資妙味は十分。新年度入りし、トランプ米政権への政策期待や、6月FOMCでの米利上げ期待を背景に全体相場の地合いが良化、リスク選好ムードでマザーズ銘柄も物色されてきた。だが、FBI長官の解任あたりから状況は悪化している。トランプ米政権のロシアとの関係を疑うムードが高まるにつれ、市場のリスク選好度は明らかに弱まってきている。むしろ、前週はトランプ政権に対する不透明感が強まり、政治リスクが急浮上。株式市場においては新興市場(銘柄)から資金が逃げ出していく可能性は高く、マザーズ指数の下押し圧力になると見る。

(提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 小林由二)

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