2018年6月25日の特選銘柄

DZHフィナンシャルリサーチ社提供の今週のeワラント特選銘柄です。
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 

<今週の東京株式市場見通し>

 今週(6/25~6/29)の日経平均株価の予想レンジは22,200円-22,700円。方向感に乏しい展開が予想される。主な材料がないことに加え、当面は期待感を先取りできるようなイベントもなく、貿易戦争に関する発言やニュースには敏感な地合いが続きそうだ。

 恐怖指数といわれるVIX指数が6/21現在で14.64と、5/31以来の水準をまで上昇した。VIX指数は、シカゴ・オプション取引所 (CBOE)がS&P500を対象としたオプションのボラティリティをベースに公表している。数値が高いほど投資家が先行き1カ月程度の相場に不透明感を強めている状況を示す。2015年の人民元ショック以降、およそ100-120日周期で高値を付ける傾向があり、前回高値から100日後となるのは今週となる。米国株式市場ではダウ平均が8日続落する中でナスダックも高値から下げるなど、いったんリスク回避ムードが強まる可能性も高く、注意しておきたい。

 先週上場したメルカリ株が軟調なことや、個人の売買高が多い任天堂、三菱UFJFG、コマツなど主力大型株の一角が年初来安値を更新するなど、指数に底堅さがあっても良好な雰囲気ではない。6/21に発表された6月第2週の投資主体別売買動向では、海外投資家は先物を5,158億円買い越したことが判明した。日経225先物を中心に買い戻しが続く可能性もあるが、指数が目先的に戻る場面でも上昇についていけない主力株は今の段階ではまだ多数ありそう。

 一方、3月期末に発生した配当が6月に支払われている。株主還元をより意識して増配する企業が増加しており、市場予想では東証1部上場の企業全体で6月は過去最高規模が見込まれている。特に今週は週末に向けて支払金額が急増することで、ある程度の株買い需要は見込めそうだ。また、そういった思惑が相場の下支え要因になることもある。

 主要な国内経済指標では5月鉱工業生産(6/29)、海外では独6月Ifo景況感指数(6/25)、米6月消費者信頼感指数(6/26)、米5月耐久財受注(6/27)、米1-3月期GDP確定値(6/28)、米5月個人消費支出、米6月シカゴ購買部協会景気指数(6/29)などが注目される。

(提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利)

<今週の注目銘柄>

ソニー(6758) コール 314回
権利行使価格6,000円(原資産:5,496円) デルタ:0.4

 前18.3期本決算ならびに今19.3期計画の公表を受けて、証券各社や各調査会社のコメント、見通しが出そろったが、おおむね「中立」、もしくは目線を上にしたものが多いようだ。今19.3期に関しては半導体やゲームを中心に固定費増などで、四半期業績の増益が見込みにくいといった観測が見受けられる。また、株価上昇に向けてのカタリストに乏しいこともあり、今期業績は期待し難いというコンセンサスが形成されつつある。一方で、来20.3期以降の利益拡大に期待する向きは強く、これがソニー株の下値を支えているようだ。外部環境などから金融株をはじめ、手掛けづらいセクター、銘柄が多い中で、機関投資家を中心に「安心して買える」「資金の逃避先として有効」な主力株である。

 確かに、他の銘柄でも来20.3期は半導体の復調を予想するマーケット関係者は多く、今期業績は「いったんしゃがむ」となっても、来期業績の回復が期待できる点は、選好対象として心強い。毎年恒例の米国ロサンゼルスで開催される「E3」(6月12日~14日)については、物足りなさ、控えめとの見方がなされているようだが、ネガティブ視はされていないもよう。目先では5,000~5,800円レベルのボックス相場が形成されそうだが、1月23日高値5,738円をブレイクし、高値をとっていく可能性が高いとみる。

明治ホールディングス(2269) コール 18回
権利行使価格9,000円(原資産:9,260円) デルタ:0.6

 株価は3月安値7,480円から右肩上がりの上昇を続けていたが、ここにきて、上昇一服となっている。6月15日に9,630円の高値をつけたが、全体相場の地合い悪化の影響を受けて、節目の10,000円を目前にして、利益確定売りに上値を阻まれている。もっとも、全体相場の地合いが悪化している影響は、米国政権に端を発する米中経済摩擦への懸念が背景であり、内需株の様相が強い同社に関しては、いわゆる景気敏感株と比べると、下値での押し目買いが入りやすいであろう。投資資金の「資金の逃避先」としても有効である。事実、日足チャートをみると、基準線のあたりでサポートされている。仮に、目先で全体相場の軟化につられて株価が下落する場合でも、深押しの可能性は低いとみている。日足チャートの一目均衡表では、雲が6月に入って急速に切り上がってきているが、6月下旬時点での雲の上限、すなわち9,000円レベルでは底堅さをみせると予想。ちなみに、月足チャートで一目均衡表をみると、この先2020年までが雲の上限が切り上がっていることもみてとれる。チャートから、9,000円レベルのサポートは強いとみられる。

 前週は6月19日に同社主催の「IR Day」が開催されており、その状況が証券各社からレポートされている。同社は新中期経営計画の目玉施策として、牛乳事業の21.3期までの黒字化を掲げており、その中身についての説明、Q&Aセッションが行われたとのこと。川村社長は、牛乳は回転率が高く、大きな販促投資がかからないため、本来は利益を出すポテンシャルはあると説明。過剰な安売りの是正や高い乳価(コスト)に見合った価格設定などで、中長期的には7%程度の利益率を目指したいとした。これまで業績をけん引してきたプロバイオティクスヨーグルト、チョコレートの販売がアタマ打ちとなる中、会社側の構造改革に対する強い意志に、各社からの評価は高い。目先での業績の伸び鈍化とともに株価が伸び悩むリスクは少なくないが、中長期目線では、株価の上値は十分狙えるとみる。構造改革が実を結び、トップラインの成長が見えてくれば、株価の一段高の確度は高いとみている。

ニュージーランドドル ドル安(プット)型 213回
権利行使価格76円(原資産:75.84円) デルタ:-0.6

 ニュージーランド経済のファンダメンタルズに特段変化は観測されていないが、外部環境の変化から、NZドルの軟化を見込む。目先の注目材料は、6月27日早朝発表の5月貿易収支、ならびに翌28日早朝のNZ中銀による政策金利発表であるが、いずれもサプライズはないとみている。ただし、NZ中銀の会合は過去に、市場が想定していないタイミングでの政策変更がしばしばあり、その点は留意したい。かつて、高金利通貨の代表格として日本の個人投資家からFX投資で選好されたが、他の先進国において金利が低位にとどまる中、同国の「2.00%」は依然として魅力的である。だが、足もとで米国の政策金利が引き上げられている過程にあり、さらなる利上げ期待が根強い状況下、NZドルの金利が据え置かれ続けるならば、当然、米ドルとNZドルの金利差は縮小する。これは、米ドル買い、NZドル売りにつながる。

 NZドルの金利上昇期待は醸成されているとは言えず、当面は米ドルとNZドルの金利差は縮小していくと見込まれる。すなわち、NZドル売りとなり、これは対主要通貨で同様の値動きとなろう。日足チャートを見ると、一目均衡表の雲の下で推移しており、値を戻す局面でも雲に上昇を阻まれている様子が見て取れる。前週は19日に、トランプ米大統領の発言をきっかけに米中貿易摩擦への懸念が一段と高まり、NZドル円も大きく下げたが、買い戻しなどで値を戻すにしても、76円ちょうど付近までとみている。引き続き、日足の雲の中に突入するには力不足とみているためだ。次の下値のチャートポイントは5月29日安値74.55円。その前に、節目の75円ちょうどではいったんサポートされそうだが、早晩それを下抜け、前述の74.55円あたりまでは下落すると予想する。

(提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 小林由二)

※記載の銘柄情報はDZHフィナンシャルリサーチとの情報利用契約に基づき、eワラント証券が利用料を支払って掲載しています。また、分析対象の選定およびコメントは、DZHフィナンシャルリサーチ独自の調査・判断に基づくものであり、eワラント証券による投資情報ではありません。

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