2018年7月23日の特選銘柄

DZHフィナンシャルリサーチ社提供の今週のeワラント特選銘柄です。
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 

<今週の東京株式市場見通し>

 今週(7/23~7/27)の日経平均株価の予想レンジは22,300円-22,800円。東京株式市場は全般調整含みの中、個別物色に焦点か。ファナック、日本電産、キヤノン、東エレク、日産自、MonotaRO、コマツ、日立製作所、JR東海などが決算発表を予定しており、4-6月期の着地や今期見通しを通じて市場がどのように反応するかが注目ポイントとなる。

 指数は日経平均株価が23,000円を再び上値で意識したことで、先物主導で買い優勢となる展開は見込みづらい。米国とEUとの貿易摩擦懸念が浮上したことや、トランプ大統領が米連邦準備理事会(FRB)の利上げ路線に不満を示し、ドル高・中国人民元安に懸念を表明したことで、今月末に開催予定の日米通商協議(FFR)への警戒感が高まりつつある。トランプ米大統領によるドル高けん制発言を警戒する市場参加者が増えていることや、人民元安の進行と中国株の一段の崩れも不安材料となり、手控え要因となる。

 米国市場ではITハイテク株中心のNASDAQが再び高値を更新した。今週は相場に影響が大きい、アルファベット、フェイスブック、アマゾン・ドット・コムなどが決算発表を予定しており、良い意味での市場全体の反応や波及効果が注目される。一方、米10年債利回りは狭いレンジでもみあいが続いており、この先は変動率が高まる展開も想定しておきたい。金利敏感の米金融株が直近安から戻り歩調を強めており、金利上昇を織り込んでいる可能性があるからだ。

 海外の主要な経済指標やイベントは、米6月中古住宅販売件数(7/23)、独7月Ifo景況感指数(7/25)、ECB定例理事会、米6月耐久財受注(7/26)、米4-6月期GDP(7/27)などが材料視されやすい。

 日経平均株価は23,000円を前に3日連続で陰線を形成。目先的には押し目を探る展開が予想される。25日移動平均線(22,306円 7/20)付近までの調整にとどまり、7月後半の堅調な動きにつながるかが焦点だ。株価の下方では25日移動平均線以外にもフシとなる中短期の移動平均線が集中しており、下値は限定的とみられる。

 一目均衡表でも押し目は25日線に近い基準線(22,206円 同)までにとどまる可能性が高い。基準線は直近上昇幅に対する半値押しの水準でもあり、次の上昇局面では23,000円突破に期待がかかる。

(提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利)

<今週の注目銘柄>

エービーシー・マート(2670) コール 7回
権利行使価格6,500円(原資産:6,160円) デルタ:0.4

 6月の月次データ(5月分)による夏物商品の販売不振を背景に、6月以降の株価は下押し圧力を強めたが、節目の6,000円割れで下げ止まった感がある。足もとは戻り基調であり、前週は6,200円を回復してきた。下げ止まりのきっかけも月次データであり、7月発表分(6月分)では降雨による防水商品の販売好調が好感されている。次回、8月上旬の月次データ(7月分)を見極める必要があるが、一般的に考えて、これだけの猛暑である。当然、夏物商品の販売は「悪くはない」どころか「好調」と期待が持てる。株価のリバウンド基調は継続、さらには強まるとみて、権利行使価格に6,500円を選ぶ。なお、中期スパンで、2014年以降の株価推移をみると、おおむね5,500~7,500円のレンジ内で上下動が繰り返されている。現在の株価水準はその意味では安値圏であり、上値余地がある点も期待できよう。

 日足チャートを見ると、確かに厚い雲が目前に迫っている点は気になる。だが、仮に雲に先行きを阻まれても、雲の下限に沿って推移すれば、その雲の下限は8月中旬以降より切り上がってくる。上値メドとして、まずは、これまでの株価推移からチャートポイントとみられる6,600円、さらには節目の7,000円程度までみえてこよう。なお、7月上旬に公表されたSMBC日興証券のレポートが、市場に安心感を与えていることを付け加える。それによると、今19.2期第1四半期の減益決算を機に、マーケットに懸念が広がった粗利率の低下は、アプリ好調の一過性と指摘。アプリダウンロード時のクーポン配布の影響であり、それは一過性のものである。その影響を除くと、PB(プライベートブランド)比率の低下幅が拡大しているにも関わらず、粗利率は低下していない。粗利率の底打ちが見られるかが注目点であり、カタリストになり得よう。

田中化学研究所(4080) コール 8回
権利行使価格1,450円(原資産:1,246円) デルタ:0.5

 ひと頃は「リチウムイオン電池」関連銘柄の一角として注目され、2017年には4月安値621円→10月高値2,918円と大相場を演じたが、同材料への注目が一服したことで、株価は下落基調をたどった。2018年はほぼ一本調子の下落で、7月6日には1,035円の安値をつけている。だが、節目の1,000円割れが回避されると、同社株は前々週、前週と続伸しており、手がかり材料難の相場での「幕間つなぎ」的な資金流入も相まって、戻りを試す展開となっている。日足チャートを見ると、目先では雲に上値を阻まれる可能性が考えられるが、あえて逆張り的に、雲の中に突入→横ばい推移→雲を上抜けというシナリオを描いてみたい。8月上旬より、雲の上限が1,450円レベルで横ばいになると観測される。これをブレイクできれば上値が開けると期待し、権利行使価格に1,450円を選ぶ。

 前述のように大相場を前年に演じているが、その過程でのポジションはおおむね解消したと判断する。ここから上の「しこり」はない可能性が高い。この6月中旬に発行された会社四季報・夏号では業績見通しが「前号並み」→「大幅減額」と変更され、これに伴う6月下旬~7月上旬の株価下落で、売り物は出尽くしたとみている。むしろ、ここにきて再び電気自動車に関するニュースも新聞紙面などで散見されており、「リチウムイオン電池」関連銘柄に再び注目が集まることも考えられる。住友化学が50%の株式を保有しており、経営面での心配は不要。経営効率化などで、業績が回復する期待も高まる。

TOPIX プット 241回
権利行使価格1,750円(原資産:1,744.98円) デルタ:-0.5

 このところの猛暑には滅入ってしまうが、気温上昇とともに日本株は「サマーラリー」の様相になってきたとの解説が、新聞などで見受けられる。だが、よく見ると、(1)日経平均への指数寄与度の高い銘柄、(2)円安を受けた輸出関連銘柄の一角、(3)直近で下げのきつかった銘柄が上昇しているといってよさそうである。具体的には、ファーストリテイリング(9983)、ソフトバンクグループ(9984)あたりが主導している。好業績銘柄の物色というわけでもなく、個人投資家が好む銘柄が高値をとっていくというイメージでもない。サッカー・ワールドカップが終わり、夏休み前にポジション整理(売り方の買い戻し)に過ぎない可能性は高く、投資家の買い意欲は「言われているほど強くない」とみる。5月、6月と今春以降、2回上値を阻まれた日経平均23,000円のゾーンに入ってきたが、「三度目の正直」はないとみている。7月上旬以降の株価上昇局面で買い参入した投資家の売り物で、株価は反転、下落と予想する。

 日経平均は下落の公算大とみるが、TOPIXも同様である。日足チャートを見ると、ちょうど一目均衡表の雲の中に下から潜り込んだ形となっているが、1,770~1,780円に位置する雲の上限では上値を阻まれると見る。横ばい推移でいったん雲の中から出ても、7月下旬に観測される「雲のねじれ」を機に上抜け、強気相場に転じるとみる投資家も少なくないかもしれないが、雲の下限に沿ってじり安をたどるとみている。これは、1月23日高値1,911円、5月21日高値1,819円、6月13日高値1,802円と、戻り高値3点を結んだラインがレジスタンスとして機能していると見るためでもあり、足もとの水準はこのレジスタンスラインにぶつかる頃合いだ。これをブレイクするには力不足と考え、権利行使価格に1,750円を選び、上昇一服から弱含みの展開を想定している。

(提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 小林由二)

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