2019年2月4日の特選銘柄

DZHフィナンシャルリサーチ社提供の今週のeワラント特選銘柄です。
提供:DZHフィナンシャルリサーチ

<今週の東京株式市場見通し>

 今週(2/4~2/8)の日経平均株価の予想レンジは20,700円-21,500円。米1月雇用統計の発表を通過してマクロ面の材料が不足する中、東京株式市場は個別株物色の様相が強い相場展開となりそうだ。全般的には半導体や電子部品関連への買いが続くかが、市場の今の流れを維持するポイントとなる。また、日経平均に寄与度が大きいファストリ株が高値からの調整後に下げ渋っている。2/4は国内ユニクロの1月売上速報が発表されるため、同社株を押し上げる有利な結果になるかも重要なポイントだろう。

 一方、中国の景気減速懸念も短期的には織り込んでいる雰囲気にあることや、米中通商協議の進展期待は続く公算が大きい。ワシントンで開かれた米中通商協議に関しては、トランプ米大統領が「中国との貿易協議は大きな進展があったが、合意したという意味ではない。習中国国家主席と会談するまで、最終的な通商合意はない」と述べ、劉鶴中国副首相も「米中貿易戦争休戦終了前に米国との合意を望む」と述べており、最終的な決着は米中首脳会談へ先送りされた。

 日経平均のテクニカル面からは、直近で伸び悩む日が目立ち、依然として1/21高値(20,892円)からのもみ合いが続いている。一方、2/1は5日移動平均線(20,686円 2/1)上を維持しながら、TOPIXに続いて終値ベースで直近高値を更新。25日移動平均線(20,331円 同)が上昇に転じたことで、目先は上値が軽くなる可能性もある。昨年10/2高値(24,448円)を起点に12/3高値(22,698円)を通る右肩下がりの上値抵抗線が短期的なターゲット。日柄面では、昨年10/2高値~12/3の戻り高値までの日数「43日間」を、さらに次の「43日間」として考えた2/7前後に、再び高値に近い動きが予想できる。一方、10/26安値(20,971円)はネックラインとして上値抵抗になりやすい。逆に、1/29安値(20,406円)などを下回ると、昨年11/8高値(22,583円)からの調整局面と同様、値幅・日柄調整局面入りとなる可能性もあり注視したい。

 主要な国内の経済指標では、12月景気動向指数(2/7)、1月景気ウォッチャー調査(2/8)など。企業決算では、三菱UFJ、ヤフー (2/4)、ソフトバンク、伊藤忠、SUMCO (2/5)、トヨタ、三菱重、新日鉄住、ソフトバンクG (2/6)、NTT、JT、メルカリ、富士フイルム、大成建、丸紅、DeNA(2/7)、オリンパス、東レ、住友鉱、ダイフク、ルネサス、三井不、セコム (2/8)などが注目される。

 一方、米国の経済指標では、米12月貿易収支、米1月ISM非製造業景況指数(2/5)など。米企業決算では、アルファベット(2/4)、ウォルト・ディズニー、マイクロチップ・テクノロジー(2/5)、ゼネラルモーターズ(2/6)、ツイッター(2/7)などが注目される。

(提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利)

<今週の注目銘柄>

キヤノン(7751) コール 182回
権利行使価格3,200円(原資産:3,144.0円) デルタ:0.5

 前回は2018年12月3日のレポートで、キヤノンのプット162回(権利行使価格3,300円)を推奨したが、結果的に、2018年12月26日に2876.5円まで下落した。いったん反発した後の株価下落を想定していたが、節目の3,000円割れへの急落はさすがに想定外である。市場関係者の間でも、悪材料出つくしと見る向きがある一方、減収減益トレンドの継続を予想する投資家も少なくはなく、全体相場の地合いが悪化する中で売り急ぐ動きが出たということであろう。

 ファンダメンタルズ面はともかくとして、チャート上では、株価はいったん底を打った可能性がある。月足チャートをみると、この10年程度では下値は2,900円レベル、上値は4,500円レベルでキレイなボックス相場を形成していると見て取れる。現状、ボックスの下限からのリバウンド局面にあるが、悪材料出つくし派の見方に乗れば、この上昇はしばらく続く公算が大きい。一方、日足チャートではちょうど、一目均衡表の雲に上値を阻まれるか、否かの重要な局面に差し掛かっている。ここで反発基調が腰折れするリスクはあると見られるが、特に新たな売り材料が見当たらない現状、スルスルと雲を上抜けることも考えられる。権利行使価格に3,200円を選び、後者の可能性を期待してみたい。

そーせいグループ(4565) コール 65回
権利行使価格1,200円(原資産:1,021円) デルタ:0.5

 前週はサンバイオ(4592)株の急落というショッキングなニュースで、個人投資家のマインドが冷え込んだ1週間であった。1月29日、慢性期脳こうそくを対象として米国で開発中の再生細胞医薬品「SB623」のフェーズ2b臨床試験について、主要評価項目を達成できなかったと発表。マーケットでは開発成功間違いなしとのコンセンサスが織り込まれていたため、ネガティブ・サプライズとなった。これはサンバイオのみならず、(1)他のバイオベンチャー株の急落、(2)信用取引の投資家による追証対応で、個人投資家に人気の銘柄も急落、といった形で市場全体に波及した。

 だが、よくよく考えると、これはサンバイオ固有の材料であり、他のバイオ株に悪材料が出たわけではない。いわば「とばっちり」である。そーせいに関しては、現時点では特に固有の売り材料はみられていない。前18.12期は決算期変更に伴う9カ月決算であったため、業績の実態が見えにくいという理由で、必要以上に株価が押し下げられたという印象を持つ。今19.12期に入って12カ月決算へと復帰し、「数字」が見やすくなるため、徐々に投資家の資金が回帰してくるとみられる。とりわけ、そーせいは新興市場銘柄でも証券会社のカバーが入っているため、機関投資家の資金も多少なりとも流入するとみられる。この年末年始をボトムに、株価はリバウンドの基調をたどると予想する。

米ドル ドル安(プット)型 878回
権利行使価格108円(原資産:108.86円) デルタ:-0.4

 年明け以降の米ドル円はじり高傾向となっており、目先では節目の110円に乗せられるか、否かが市場関係者の最大の関心事となっている。何度か目前まで迫る場面がみられたが、現状、アタマを抑えられ続けているようだ。結果的に110円乗せに失敗し、安値で買ったポジションの利益確定売りや、実需筋の円買い・米ドル売りによって弱含む展開を想定している。年初のいわゆる「フラッシュ・クラッシュ」で日足チャートは米ドル円、クロス円ともにいびつになっており、短期~中期スパンでのテクニカル分析がし難いことも背景にあるとみる。1月30日の米FOMC後の対円での米ドル売りの動きは、ジワジワと広がるだろう。

 何よりも、2月は例年、円高に傾きやすい。キーワードは「レパトリエーション」だ。3月に本決算を迎える日本の大企業は、その本決算に合わせて、海外で獲得した利益を日本に戻す傾向があり、米ドル円を中心に円高に振れやすくなる背景となる。現状、かつてとは異なって海外独立採算制を採用するようになった大企業も多いため、実際には大きな円買い要因にはならないかもしれないが、古くからの為替トレーダーやFX投資家には「2月~3月上旬は円高傾向」との印象は依然強く、彼らのポジションはそのように傾きやすい。以上の要因も相まって、目先の米ドル円は一転、じり安をたどるとみている。地合いしだいでは、年初の「フラッシュ・クラッシュ」でつけた安値の堅さを確認しに行くような、下げ足を速める展開もあり得ると予想する。

(提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 小林由二)

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